三流読書人

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ドングリ小屋住人 

梅雨入り

2009年06月11日 21時52分12秒 | くらし
今日は立春から百三十五日目、入梅である。
旧暦五月十九日にあたる。
おととい、気象庁は梅雨入り宣言をした。
ほとんど同じである。
なんと日本人の生活の中に深く根ざした季節感であることか。

  五月雨を集めて早し最上川   芭蕉

という句がある。
昔学生時代、この句を統計学的に考察せよという問題が、統計学の講座の試験に出たことがある。 
とまあ、この話去年のブログにも書いた。
量が変われれば質が変わるということを答えさせたかったということらしい。

ひと粒の雨もしだいに集まれば滔々たる最上川の流れになる。
おそろしい流れだぞこの流れは。
ひと粒の雨粒をなめたらあかんぞ、ということだ。
一人ひとりの庶民の声が、大きな流れとなって国を飲み込む。
それは信じても良いことだ。
できのよくない、漫画の好きな、漢字もよく知らない大金持ちのどら息子が、
日本という国を、仕切っているつもりになっているが、今のうちに思い知らせなければとんでもないことになる。

  売り家と唐様で書く三代目

という古川柳がある。
唐様で書くというのがみそ。
さまざまな道楽で妙なものを身につけたかしらないが、
大事なことをあまり学んでこなかった跡取りがついに家を傾けさせてしまった。
というほどの川柳だろう。

変な発音の英語のスピーチなどを聞いていると売り家と書いたどら息子の姿が彷彿としてうかんでくる。
売り飛ばすのは自分の家だけにしてもらいたい。
日本という国まで売り飛ばしてもらっては困るのだよ。

え、太郎さんよ。


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