夕暮れから降りはじめた雪はやむことなく、翌朝、梅安が目ざめて見ると、すでに厚くつもっていた。
百姓の女が帰ってしまった昼すぎになってから、梅安はようやく起き出した。
居間に切ってある囲炉裏へ、うす口の出汁を張った鉄鍋を掛け、中へ輪切り大根と油揚げを細く切ったものを入れ、これがぐつぐつと煮え出すのを小皿へとって、さもうまそうにに食べつつ、梅安は酒をのみはじめた
(さて、どうするか、な・・・?)
池波正太郎 藤枝梅安『おんなごろし』の一節。
まねをしてみて本当に美味しいかどうかはわからない。だけど美味そうである。
おそらくは池波正太郎の筆力がそう思わせるのだろう。
梅安だけでなく、秋山小兵衛、長谷川平蔵など池波正太郎の主人公は食べ物を大事に、実に美味しそうに食べる。ありふれた材料であっても粗食ではない。
こういうふうな食べ物についての感性とか文化を身につけたいと思う。
百姓の女が帰ってしまった昼すぎになってから、梅安はようやく起き出した。
居間に切ってある囲炉裏へ、うす口の出汁を張った鉄鍋を掛け、中へ輪切り大根と油揚げを細く切ったものを入れ、これがぐつぐつと煮え出すのを小皿へとって、さもうまそうにに食べつつ、梅安は酒をのみはじめた
(さて、どうするか、な・・・?)
池波正太郎 藤枝梅安『おんなごろし』の一節。
まねをしてみて本当に美味しいかどうかはわからない。だけど美味そうである。
おそらくは池波正太郎の筆力がそう思わせるのだろう。
梅安だけでなく、秋山小兵衛、長谷川平蔵など池波正太郎の主人公は食べ物を大事に、実に美味しそうに食べる。ありふれた材料であっても粗食ではない。
こういうふうな食べ物についての感性とか文化を身につけたいと思う。
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