伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

非核平和都市宣言30周年などを記事にしました

2015年07月08日 | 平和・戦争
 毎週、日本共産党議員団が発行している議員だよりに記事を書きました。

 先月末に実施されたいわき市内の国民平和大行進をテーマに、いわき市の非核平和都市宣言30周年を記念する事業などを紹介する内容です。ご覧ください。



戦後70周年・非核平和都市宣言30周年
核兵器廃絶・平和 ねがいこめ平和大行進がいわきをいく


8月に広島・長崎で原水爆禁止世界大会が開かれます。大会に向けて日本の隅々から核兵器廃絶と平和の願いをこめて国民平和大行進が取り組まれますが、6月23日から25日までいわき市内を行進、24日には市に要望を提出し、市議会には要望実現の協力を要請しました。6月定例会中でしたが、休会していたことから私も要望提出に参加。その後、JRいわき駅前まで核兵器の廃絶を求めながら行進しました。(伊藤浩之)


 平和行進団が市に提出した要望は、①広島や長崎への中学生派遣の継続、②原爆パネルの市役所等での掲示、③平和と資料の収集と「平和のための資料館(仮称)」の設置など、いわき市非核平和都市宣言の実効性を高める事業の展開を求める内容でした。

 執行部は総務部長などが対応し、今年度の取り組みなどを説明しました。

それによると、長崎で開かれる世界こども平和会議に9人の中学生代表を派遣し、8月に市役所と保健福祉センターのロビーに原爆パネルを展示、また、非核平和都市宣言の公民館等への掲示や児童生徒への配布も例年通りに行うなどとしています。執行部の説明に、多くの要望が実現してきたことを実感します。

 しかし一方、平和と戦争に関する資料の収集等については、「所有権などの問題があり困難」との回答でした。2月定例会の市議団代表質問への答弁と同様です。

 この時市長は「(過去の戦争の)教訓を忘れることなく、後世に伝えていくことが、今を生きる私たちの責務であると認識しております」とも答弁していました。

 「私たちの責務」を果たすためにも、過去の戦争の記録をしっかり残し活用できるようにすることは大切な課題のはず。「困難」を理由にこの課題に向き合わないことは、市長の答弁とも矛盾します。

今後とも粘り強く実現を求めていくことが答弁を活かす意味でも大切な課題になると実感されました。

議長・負の遺産を語り継ぐ責任


 平和行進団は、要望の実現などを重ねて求めた後、根本茂市議会議長と懇談しました。
 自らが津波に巻き込まれた体験を披露した議長は、街並みが破壊されつくした津波被害の惨状を見て「戦争はこういうものだろうと感じました。日本は唯一の被曝国であり、原発事故被害を受けた国として、その負の遺産を未来の子に語り継いでいく責任があると思います」とのべ、行進団を激励していました。

意思表示をしたい


 要望・懇談を終えた行進団は、いわき市役所前からJRいわき駅前までプラカードなどを掲げて行進、駅前では核兵器廃絶を求める署名と、国会で審議中の安保法案の廃案を求める署名を市民に呼びかけました。



 「自衛隊を戦場に送る安保法案に反対する署名にご協力を」
 こうした訴えに、すすんで筆をとる市民もおり、ある女性は「私たちも意思表示をする機会があればいいね」などと話していました。表面にはあらわれませんが、安保法案に市民が強い憤りを持っていることが分かります。この憤りがあるからこそ、マスコミの世論調査で、政府は説明不足と8割が答え、法案に「反対」と5割を超えて答え賛成を大きく上回る状況になっているのでしょう。

 核兵器廃絶と戦場に自衛隊を送り、自国の自衛と関係のない戦いをする国にはさせないという平和行進の訴え。戦後70周年のこの夏、市民のこの願いが実るよう努力することが大切だと思いました。

市は宣言30周年記念事業開催


 また今年はいわき市非核平和都市宣言採択30周年の節目の年です。
 先に紹介した代表質問でも、「被曝体験者の講話」などの記念事業を行うと答弁されていましたが、平和行進団との懇談では8月29日に行うと具体的に回答されていました。

 このほどその詳細が分かりましたので、お知らせします。戦争の記憶が風化しつつあるとされる中での貴重なお話を、みなさんといっしょに聞きたいと思います。ぜひご来場ください。



いわき市非核平和都市宣言30周年記念事業特別講演会

日 時 8月29日(土)午後2時から4時(受付開始は1時30分から)

場所 いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場


入場無料

講話 八木道子氏
 6歳の時、爆心地から3・3㎞の自宅に兄姉弟5人でいた時に被爆。命の尊さ、平和の大切さを、将来を担う子ども達に語り続けてきたいとの思いから、自身の被爆体験を語ってくださいます。(公益財団)長崎平和推進協会継承部会副部会長。

生徒会長サミット長崎派遣中学生の報告
 長崎に派遣された中学生が世界こども平和会議等で感じたことを発表します。


※参加を希望する方は、電話、電子メールまたはファックスで8月17日(月)までにお申しこみください。

電   話 0246(22)7401

電子メール somu@city.iwaki.fukushima.jp

ファックス 0246(22)3662



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