伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

繰り返しの受講が応急手当の技能を身につけるために必要とあらためて思った

2019年05月29日 | 市議会
 応急手当の講習会は、心臓マッサージと人工呼吸、心臓の除細動を除去するADRの使用方法などについて、機器を使って実践的に行われる。



 手順は上図の通りとなり、これまで2回受講した。

 心肺蘇生法で、胸を30回圧迫する胸骨圧迫はできる。かなり力を入れて胸を押し込むので、結構な重労働になる。続いて10秒以内に2回の人口呼吸、これはスカーッと空気が漏れた。口が密着していないのだ。




 さらに問題は手順だ。これが十分頭に入っていない。

 1)意識がない人がいたら、呼吸音を聞くと同時に、胸と腹の動きを注意している。
 2)呼吸がないことを確認したら、ただちに胸骨圧迫に入る。
 3)30回圧迫し、10秒以内に人工呼吸を2回行い、胸部圧迫に移る。
 4)以下、繰り返し。

 この手順をしっかり動作として記憶しなければならない。

 特に人工呼吸は、額を押しつつ対象者のあごに指をあてて、あごをしゃくりあげさせることによって、気道を確保し、口から息を吹き込む。考えながらだと時間がかかる。動作を素早くやる必要がある。なかなかうまくいかなかい、が実感。3度目の試技で何となくうまく息が入るようになった感触があった。




 続いてAED(自動体外式除細動器)の使用方法。心臓が心室細動(細かく震えてしまい血液を送り出せない状態)を起こしている時に、細動を取り除いて心臓に正常な拍動を取り戻す装置だ。除細動が必要かどうかは、AEDのスイッチを入れパッドを右鎖骨付近と左わき腹に貼ると、装置自体が計測するし、必要な場合の操作方法も装置が音声で案内するので、非常に簡単だ。

 電気はパッド2枚の間を直線的に通るので、この2枚の間に心臓がある必要がある。仮にペースメーカを埋め込んでいる人(ぽこんと胸が膨らんでいるのですぐ分かるそうだ)がいた場合、ペースメーカーが間に入らない位置にパッドを貼りつけるようにすることで、故障のリスクが大幅に低下するという。

 また最近、AEDの使用で痴漢容疑がかけられたケースがあったと記憶しているが、対象者が女性の場合は、パッドが肌に貼ってあればいいということを念頭に置き、必要なだけたくし上げるなどして衣服の下に手を入れられるようしてパッドを貼り、衆人に不必要にさらされることがないように配慮して実施することが必要だろうという。

 また、小児用のパッドがない場合は、対象者が小児であっても大人用パットで構わないという。


 問題は、その前に必要な措置を忘れてしまいそうなことだ。処置が必要な人を発見した際に、周りの安全を確認して近寄り呼吸の確認、必要なら近くの人に119番通報とAEDを持ってくることをお願いする。そして、ただちに胸部圧迫と人工呼吸に入る。この流れをしっかり身につけることだ。今回で3回目の受講で、実技はともかく、この応急手当に至る措置があまり身についていないことが確認された。

 機会があれば、何度でも講習を受けることが必要だと思う。


 最後に、出動件数が増加し、約4割は軽傷という実態もあり、救急車の適正利用が呼びかけられている。応急手当講習のテキストの呼びかけを張り付けておきます。ご覧ください。

 


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