伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

決算委員会始まる

2016年11月08日 | 市議会
 いわき市の2015年度の一般会計の決算委員会が始まりました。

 10時に開会。その前、9時から各派代表者会議があり、今年の人事院勧告にもとづく職員給与と議員の期末手当への影響について説明がありました。

 この時に、議会の先例となっている夏季に開催される定例会での服装が、ネクタイ非着用でスーツの上着を着用することになっている件で、今年度に上着の非着用を実施し、冷房の抑制ができたことから、次年度以降も同様の対応をすることを先例とすることについて、各派に検討を要請しました。

 さて、委員会に向けた準備は、一夜漬けだけでは足らず、浅(朝)漬け、昼漬けでするわけですが、こう口説くと、「あっさりしていて良いんじゃないですか」という返し。う~ん、これには受けました。

 そんなこんなで、委員会審議です。

 今日は歳入と議会費、総務費の審議でした。

 歳入では、事業所の業績が伸びて個人所得が伸びた結果、市民税も増加していると説明されているにもかかわらず、個人市民税は前年比プラスなのですが、法人市民税はマイナスになっていて、説明と食い違っている点の説明を求めました。

 答弁では、15年度に法人市民税の税率を14%マイナス改定したために歳入としては減っているものの、その減り具合は見込みより4%程度の減にとどまっていることから、ここには業績の伸びが示されているとされ、とりあえず納得です。

 歳出では、総務費に、結婚支援などの関連事業費がありました。事業の成果はどうなのか聞いてみました。

 セミナー等が実施されていますが、これらの事業でゴールインしたのは2組とのことでした。ただ、セミナー参加者も、マッチングの利用者も増加しているので、男女の出会いの創出という意味では、現段階では事業効果はありと考えていいのかなと思いました。

 また、職員のメンタルヘルス関係の決算で質疑しました。メンタル面から休暇・休職する職員が増加している傾向にあったと記憶していたからです。

 答弁ではメンタル面の問題から休暇・休職している職員は、震災前の50員程度から震災後に70人程度に増加したものの、現状では震災前と同程度の5人程。しかし職員が減っているので率あい的には微増の傾向にあるととらえていると答弁がありました。職員が相談できる体制や、職員の様子の変化を察知するための管理職の役割の明確化などの取り組みをしながら、予防的な措置を講じることができるようにしていきたいという。

 この質疑の前に、職員の超過勤務の関係で質疑があったのですが、職員が減少したがために係員の仕事を係長職以上が担当しないと仕事が回らないという弊害もあるようで、こうした問題への対応も合わせて検討されなければならないと思います。

 メンタル面の問題発生の原因は職員の減少だけではないにしても、この面の影響も考慮した対応が必要だと思います。

 各費目には細目に報酬があるのですが、ざっとみた感じ、この執行率が低い状況があります。あちこちにある報酬の未執行分をかき集めれば、結構な額になるものと思います。そうすると、この未執行分で、市民福祉向上のために新たな事業を展開できるかもしれません。なぜ執行率が低いのかただしました。

 答弁では、人件費は物件費からの流用ができないため、いざの際に備えて多少の余裕をもって予算取りをするのだとか。物件費から人件費の流用は厳しく戒められているため、やむを得ないという。こうした形で使われない税金があるのはもったいない。でも規制は厳しい。う~ん、難しい問題。

 また総務費には、自衛隊入隊者等激励会を実施した決算もありました。毎年実施されているものです。この事業をいわき市がする意味があるのか、聞いてみました。

 答弁では、自衛隊法による事業で使用済額の25,000円は全て国から来ている予算です。この激励会の開催が、自衛隊の勧誘に効果を持つ面があるのかただしましたが、入隊の募集は年間を通じて行われているために、効果は定かではないものの、入退者を激励するための予算として計上されているといいます。

 市内からの自衛隊の入隊者は年間30人前後。かつては専守防衛で、日本国の防衛のための仕事だったのですが、安全保障関連法制で自衛隊の任務の性格が、他国で戦闘することができる内容に変わるなど、かつてとは違ったものになっています。その時に激励をして、その激励の結果、勇んで入隊するというようになっては、問題があると思いました。

 さて明日の審議に備えよう。


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