伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

海上自衛隊P3Cが飛んだ

2021年03月12日 | 平和・戦争
 ブーン・・プロペラ音が近づいてくる。見上げると航空機がゆっくりと飛んでいた。



 その形状から、いつぞやも見かけたP3C哨戒機に違いない。海上自衛隊が装備する航空機。私が中学生の頃、旅客機の売り込みに当たってロッキード社が世界各国で工作費用・賄賂をばらまいたロッキード事件に関わって、国産の話が進んでいた哨戒機をP3Cと確定していく過程で、同社が首相はじめ政治家にばらまいたと問題になった、その航空機だ。

 事件の発覚は1976年、そうあの頃、私は中学3年生だった。あの頃、クラスの班活動で「新聞班」となった。たぶん班長だった。何をしようか、アイデアもなかったのだが、担任の先生が「新聞で話題になっているものでもいいじゃない」とアドバイスをくれ、B4のわら半紙に同事件の新聞記事を書き写し、壁に貼りだしていたことを思い出す。

 あの時から44年が過ぎている。とすると飛んでいる機体も、だいぶ古い機体なのだろうな、と思う。

 飛んできたのは昼前、11時30分頃だったろうか。西方から飛来し、東方の空に消えていった。



 15分程だろうか。また同じような音が聞こえてきた。2機目の同型機だ。同じコースを飛んでいった。さらに15分程して3機目。

 各機とも同じコースを飛んでいくが、高度には違いがある。このため、大きく見える機体もあった。



 またプロペラの音がした。見上げると、P3Cが飛び去った方角からヘリコプターが飛んでくる。



 海上保安庁が装備するアグスタウェストランドAW139で機体番号は、写真からJA968Aと読める。「うみすずめ」という愛称がつけられているようだ。海上保安庁第二管区に配備される機体だ。第二管区の航空基地は仙台にある。

 東方から西方に向かった同機は、どんな目的で、どこに飛び去ったのだろうか。この方向だと、福島空港かな・・。燃料の補給目的とか・・。





 さて、P3Cは、この後、午後1時過ぎにもう1機が東方に飛び去った。都合4機が東に向かったことになる。

 P3Cは今回初めて見かけたわけではない。直近では2月3日に見ている。





 また、4機が連続して飛んだのは昨年暮れにもあった。あの時は、スマホのアプリ「フライトレコーダー24」で、最初の1機は飛行状況が表示されていた。ところが、太平洋上で表示が消えてしまった。墜落か・・?

 いやいや、その後に通過した3機は、そもそも表示されていなかったようだし、自衛隊機墜落のニュースもなかった。

 その後も、米軍の輸送を中心に受注する米国の輸送会社の航空機が、本市上空を西に向けて飛行、また、太平洋上空を飛行している同社機が示されながら、その後、数十分で表示が消えてしまう体験した。

 アプリ側は、人工衛星で把握する航空機を自動的に表示しているのだろう。ところが中には軍関係の航空機もある。一般的に、軍関係の飛行は全てが軍事機密にされているのではないだろうか。表示が消えるのは軍からの要請(抗議?)があるのではないだろうか。そんな背景を思わせるような体験だった。

 今回のP3Cは、そもそも表示されることはなかったが、太平洋上で対潜哨戒訓練をしていたのだろう。

 今日の4機も夕方4時過ぎから5時過ぎにかけて、東から西に飛び去った。基地に戻ったのあろう。







 訓練だったとすれば、その成果はいかに。


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