今日は手作り餃子。といっても皮は市販ですが。
以前、料理人ではない一般の中国人の作った餃子を貰ったことがあって、それは皮が厚くて美味しかった。
皮と餡が一体になったという感じで、それだけで主食になるものだった。
いつか自分も皮から作ってみたい、と思いながら未だ実現に至っていない。
餃子の皮には忘れられない思い出がある。
私が中学生の頃、博多に住んでた叔母が来て、家の者に餃子を作ってくれようとしたことがあった。
しかし、餡をこねていた叔母の手は、ハタと止まった!皮が無い!
そうなんです、今のようにスーパーに売っている時代ではありません。
そこで、私が使いに出された。ラーメン屋に行って皮を買ってこいと。
行きつけならともかく、知らないラーメン屋におずおず入って言ったのです。
「餃子の皮下さい。」
店主はビックリ。
「皮だけは売られんばい。」
そりゃそうだ。(笑)
叔母は、がっかりしながら餡だけを炒めてくれた。
それが美味しかったかどうかはサッパリ覚えていませんが。(笑)
叔母は、その後私が博多に遊びに行ったときに、屋台の餃子を食べさせてくれた。
店主が目の前で皮を小さく丸く伸ばしてチャッチャッと包んでいたので、私は目を見張ったものです。
60年近くも昔のことです。叔母もまだ30歳前でした。