子供の頃、我が家の食卓には麺類がよく上った。
米が買えないから麺を食べるんだろうと思ってた。
だから、麺類は貧乏臭いイメージがあって、ず~っと嫌いだった。
ところが、嫁いでみると夫の家族は麺好き。
舅なんか、夏は毎日ソーメンでいいと言うくらいなのだ。
農家だから米は倉に山積みされているというのに。
私はそこで初めて、麺を好きで食べている人がいる、と知ったのだ。
ヘンな話だが本当である。
そして私もだんだん好きになっていったのだった。
母はやっぱり好きだったんだ。
食堂に行くと必ず「素うどん」が良いという。
折角だからもっと高いのを頼んだら?と言っても、色々上に乗ってるのは嫌いだった。
唯一好んだのは『山かけ』。やっぱり純粋に麺が好きだったんだろうね。
今日のお昼は、知人のおみやげの本場さぬきうどんを戴きながら、
そんなことを思い出したりしました。