乾物入れを漁っていたら、干しタケノコがあった。去年のだ。
『これはいつ食べるんですか?今しかないでしょ!』と、自分に言う。
もうすぐ旬のタケノコがワンサカ生える。
干しタケノコなんか見向きもされなくなる。
で、さっそく圧力鍋で茹で、フキと揚げと椎茸で炊き合わせた。
味見という名のつまみ食いをしていると、外で夫の声がする。
「オーイ、タケノコ掘ってきたぞー!」
裏山を偵察に行ったら生えてたそうな。
あらあら、干しタケノコ、一気に立場を失ったような。。。
掘りたてタケノコも圧力鍋で茹でて煮付けにし、一緒に盛り合わせて食べ比べた。
ピチピチタケノコは旬の味だね。やっぱり美味い。
けれど、シワシワタケノコも負けてはいない。
これはこれで深い味わい。
人間のピチピチとシワシワもこんなもんじゃないかの?
と、思ったりなんかしましたな。