昨日はお寺の永代経法要でした。
永代経とは、永く代々に渡りお経(仏様の教え)が伝えられていきますように、
ということだと、最初にご住職さんのお話がありました。
コロナ禍ですので恒例のお斎は無しです。
本来なら私たちの地区が接待当番の日でしたが・・・。
今日の布教使さんのご法話はご自身の体験から。
50才の頃、瞼が開かなくなり、それから手に力が入らなくなり、
筋無力症と診断されたそうです。
幾つもの病院を訪ね歩きましたが、どこからも「難病です、治りません」
と宣告されるばかりで、お先真っ暗だったと言います。
それでも諦めきれずに訪れた幾つめかの病院で、
「大丈夫です。社会生活ができるほどには私が治してあげます」
と言う医師がいて、その一言で暗闇に希望の光が差し、
この先生にお任せしようと決心したと言います。
入院して胸の手術をし、術後は毎日5時間のステロイド点滴。
それはとても苦しかったけれど、次第に瞼が開き、2ヶ月で退院できたそうです。
どんなに嬉しかったことでしょうね。
それから8年、1ヶ月に1度の通院は続けているそうですが、
とても難病に罹った方とは思えぬほどハツラツとしてらっしゃいました。
「自分は、医師の『大丈夫!』という声に救われた」とおっしゃいます。
「声はお経です。声によって救われるのです。
人生は理不尽なことだらけですが、
ご先祖とのご縁を大切にして、阿弥陀さまのお慈悲と共に
一生懸命生きていきましょう」 というようなお話でした。 合掌