雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

きもの哀愁

2014年01月14日 | ポエム

 きもの哀愁


きみが着物を着ると
どんなにすてきだろうと
その姿を見たいと
写真を撮ってあげるね、と
約束した
だのに僕は
きみに会うことが悲しくて
約束を破ってしまって
もう見ることは出来ないだろう
きみの着物姿を
思い浮かべて
きみの着物にあるという
藍色が
僕の胸を締めつけるではないか
(1976.1.25~2012.1.12)

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