雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

めざめ

2011年06月06日 | ポエム





 めざめ

雨にぬれた花は
地面に叩きつけられている
雨にぬれた花は
はねた泥で汚れている
でも
陽が照り始めると
花は光を求めて
花は天をめざして
自らまっすぐに立ち直る
ああ ぼくも
苦しくても
悲しくても
雨に負けぬ花のようにありたい‥‥
雨に負けぬ花は孤独でも
誰にも助けを求めやしない
(1972.7.15)
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