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雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

勇気

2014年01月20日 | ポエム

 勇気


生まれて初めて
僕は手に自分のいのちを預けた
僕の手はほんとうにがんばって
僕を守ってくれた
だから僕は
僕の手を信じよう
そして僕は
自分の手にいのちをかけた勇気を
僕のものにした
(1975~2012.3.6)
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子ども

2014年01月18日 | ポエム


 子ども


僕は 疲れていた。
煙草をすいたくて、
イライラしていた。
心と身体がバラバラになっていて、
笑わねばと、逆に
むっとした顔をしていた。

通りすがりの
母親に手をひかれた小さな子どもが、
そのとき確かに、
僕を見て笑った。
その瞳は、
澄んだ水をたたえる湖のようで
刹那!
僕はその湖に飛び込んでしまった。
気がついたら、
僕は 笑顔だった。

ああ、
子どもは ありがたい宝石だ。
気がついたら、涙があふれた。
(1979~2012.4.20)
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今年のテーマは整美!!

2014年01月16日 | ポエム

 今年のテーマは整美!!


 今更の感もありますが、あけましておめでとうございます。
 年末から年始と余裕が無くてブログのアップができないでおりました。
 「今年こそはバタバタしない年末を過ごそう」と早めに作り始めた年賀状も、結局はいつもと同じように焦りながら宛名書きをして、締め切りに1日遅れの26日の投函になってしまった。郵便屋さん、昨年もスマンスマン。
 家族4人だけなのに、鹿児島の娘が仕事で帰られず、長男と3人で紅白歌合戦を見ながら友人から送って来た手作りハムやいただいた車エビの生や天ぷら、鴨鍋でお酒を飲みながら大晦日を過ごした。スパークリングワインの後に、息子と呑んだ日本酒のせいで轟沈。紅白が終わりかける頃覚醒し、鴨鍋の出汁で年越し蕎麦を食べる頃には「ゆく年来る年」の除夜の鐘。
 以上は、実は昨年の今頃にアップした私のブログの冒頭の一部。去年は何を書いていたかと1年前のブログを読み返すと、鴨鍋と飲んだ酒が日本酒ではなくワインだった以外は今年もそのまま使える内容で、紅白を見ながら居眠りして蛍の光で目を覚ますところまで全く同じ。我ながら進歩の無さにあきれてしまった。もうこの歳で進歩は無いのだろうか?「いや、まだまだ‥‥」「今更変わらんよ」と、両方の声が聞こえてくる。
 年末年始のお休みは、31日から3日迄の4日間。4日の初出勤が土曜日で半日働いたら翌日が日曜でまた休みだったので、いつもの年より随分ゆっくりできた。天気もまずまずで寒さも緩み、おだやかないいお正月だったと言える。 
 元日はゆっくり起きて、いつものように家人の実家へ。義母のおしゃべりを聞きつつ、お屠蘇を飲み、お節をつまみに甲府のワイナリーに勤める甥が手がけたスパークリングワインを飲み、年賀状を見ながらお雑煮を食べる。飲み食いに少し飽きた頃、近くの藤崎八幡宮に初詣。露店の賑やかな参道にある甘味店で甘酒を一緒に来た長男と半分分けで飲む。着物にエプロン姿で甘酒売りを手伝っていた小学生のかわいい看板娘がすっかりお嬢さんに成長していて驚く。私の長男も今年30歳だもんね。長女も28歳かあ。二人とも結婚には程遠い様子。長男はともかく、長女には早く子どもを産んでほしいと思っている。
 その長女は2日の夜に帰郷。3日は娘の希望で、二人で天草の施設で年越しをした私の母に会いに行く。痴呆の母は、久しぶりの孫との対面にも言葉も何の表情の変化も無かったが、しばらく手や足をさすって、「もう帰るよ」と言うと、いきなりぐいと両手を出して娘の腕をつかんだ。
 正月2日は、お昼に母黌の済々黌高校の学年同窓会の新年会があった。
 今年は昭和49年の卒業から40年の記念年。30年のときは母黌で模擬授業を行ったり、就学旅行をしたりと大いに盛り上がったが、今年は記念のイベントは行わず、来年迎える還暦を記念して特別な同窓会を行うとのこと。これから何をするか、実行委員会を構成して企画を考えていくそうで楽しみだ。
 1年の世相を表す一文字が年末に発表されて毎年話題になるが、私は新年に当たっての目標を漢字で表してみた。頭に浮かんだのは、一文字ではなく、二文字になったが、それでいいのだ。その文字は「整美」。そう言えば、小学校のときに、整美委員会というのがあったような気がする。
 具体的な目標はまず、2007年の学会の事務局をするという超多忙な年以来たまりにたまった書類の片付けをして、私の事務室を整えること。第2に、ここ数年でやや太り気味で戻らなくなった体重を5キロ落とし、ゆるんだお腹を締める。そして、何歳まで生きるか分からないが、身体が固くなっていることを痛感するので、老後に少しでも健康に過ごすことができるように身体を整える錆び落としをしたい。第3は、創作活動として、詩やエッセイも続けて行きたいが、絵を描いて美を追求したいと思う。具体的には、油絵は準備や後片付けが大変なので、気軽に水彩画をやりたいと思っている。
 と、新年の誓いをたてて早2週間。来年も変わらぬ年越しとなるかもしれないが、「整美」のテーマが果たせるように、そろそろ手と頭を動かさねば‥‥。
(2014.1.15)

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きもの哀愁

2014年01月14日 | ポエム

 きもの哀愁


きみが着物を着ると
どんなにすてきだろうと
その姿を見たいと
写真を撮ってあげるね、と
約束した
だのに僕は
きみに会うことが悲しくて
約束を破ってしまって
もう見ることは出来ないだろう
きみの着物姿を
思い浮かべて
きみの着物にあるという
藍色が
僕の胸を締めつけるではないか
(1976.1.25~2012.1.12)

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バタア

2014年01月08日 | ポエム

 バタア


熱いフライパンに落とした

黄色いバタアのように

あなたといると

幸せが僕のからだ中に

とけてひろがっていく
(2012.4.11)
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