放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

角膜のこと

2007年02月18日 23時58分43秒 | Weblog
 先週、長男が両目を真っ赤に腫らしてしまい、学校へ行けなくなりました。流行性の結膜炎と診断された為、そして、角膜にキズがありコンタクトレンズを入れることができなくなった為です。
 紆余曲折の結果、「流行性」には「?」マークが付き、やがて「アレルギー性」に表現が代わりました。そのころ長男の目の充血はすっかり引いて、角膜の傷も治りました。それまでの四日間はずっと裸眼で過していたのです。
 実はBELAちゃんも去年から角膜の衰えに悩んでいます。幸い失明に至るにはまだ猶予が与えられているようですが、それでも角膜の損傷はコンタクトレンズ常用者にはつらい出来事なのです。

 目の病気のために幼いうちに角膜の裏側を手術したBELAちゃん。
 同じ病気で同じ手術をして、以来コンタクトレンズを装用しつづけている二人の息子達。

 角膜の疲弊はおそらく人一倍早いのでしょう。BELAちゃんの手術は、角膜を切開して奥の水晶体を除去した手術です。当然角膜の深層部(細胞が再生しない部位)にダメージがあります。一方、子供たちは瞳の周辺部に微細な注射針を刺して水晶体を吸引しました。なので角膜深層部へのダメージは少ないのですが、BELAちゃんと違い手術直後からコンタクトレンズを装用しています。どちらも結果的に角膜を酷使しているのです。
 角膜は磨耗が進むと透明でなくなります。小さな傷でも透明度が低下します。細胞が再生する部位の傷ならば回復の可能性はありますが、細胞が再生しない深層部に一定以上のダメージが生じると、目がかすむようになり、やがて光を失います。
 BELAちゃんや子供たちが「見えることへの挑戦」を続けているなかで、一生悩み苦しめられる問題のうちの一つが角膜の耐久性なのです。
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