放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

角館ー花巻紀行(高村山荘3ーモンパリ)

2019年02月28日 00時33分29秒 | あんなこと、こんなこと、やっちゃいました

 高村光太郎記念館をよたよたと退出する。
 はた目にはまっすぐ歩いているようにしていたが、実際は背中と腰をなるべく動かさないように歩いていた。
 少しでも身体をひねると腰に激痛が走る。なんとか歩けているのは、ギックリ腰になってすぐに背中の乳酸を散らしたから。乳酸を散らさず放置すると、歩けなくなるほど重症化していただろう。
 
 少し日差しが出て、思い出したようにセミが鳴いている。
 耕地と耕地の間を小川が流れている。連日雨降っているのに水が綺麗。小さな橋がかかっていて、晴れた日に夕涼みすれば蛍に逢えそうな風景。
 美しいと、思った。山荘の暮らしは過酷だったんだろうけれど、それでも光太郎翁にとって、安らぎの日々は確かにあったんだと、思う。

 さて、と・・・。
 車上の人となり、一路「宮沢賢治童話村」を目指す。
 ここはどうやら次男坊にとって聖地らしい。あいにく今日も雨のなか入園となった。
 傘をさしつつ園内を一周。あー腰いてー。
 
 駆け足で済ませて(というか、腰イタくてほんとんどおぼえていない)、今度はまた市街地へ。
 12時までに予約していた店に行かなければならない(ホント花巻エリアをぐるぐる廻っている・・・)。
 お店の名前は「モン・パリ」。洋食屋さん。
 BELAちゃんの知人からの紹介。いまのご時勢、「洋食へのあこがれ」というものを理解してくれる人がどのくらいいらっしゃるか分からないけど、それでも濃いデミグラスソースがかかったハンバーグとか、炒めたてのナポリタンが無性に食べたくなることありませんか? 
 店内に入ると、少し油の匂い。バターを炒めたときの香り。またはオリーブオイルを熱した香り。白壁にオシャレな小窓。だけど油を使っている匂い。実はこれが昔ながらの美味しい洋食屋さんの証明なんです。油の匂いはほんの挨拶がわり。だから期待値急上昇。
 なんだかもー、思いつくのは一通り頼んだかなー。
 厚切りトーストに魚介とホワイトソースをたっぷり盛った「エクラン・ド・モンパリ」。
 そば粉のクレープ「ギャレット」。
 それから外せないのは自家製デミグラスソースがとろりとかかったハンバーグ。
 パスタ、グラタン、ピザ、ポタージュ、なぜかシメはふわふわの「モン・サン・ミッシェル風オムレツ」。
 昔は仙台にもこういう洋食屋さん多かったんだけどなー。コックさんの高齢化かなぁ。
 いやいや、洋食屋さん、堪能しましたよ。ありがとう花巻!

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