放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

すきとおる風と、永遠の「はらっぱ」

2010年01月06日 23時45分22秒 | 肝苦りぃさ
 今日も冷たい風がふいて、ガラスのような冬空に 何もかも運び去ってしまったようだ。

年があけました。
大切な人も去りました。

永い永い闘病生活でした。
 怖い目にも逢い、いろんなものを乗り越えて、そして
 あきらめないことを
 憧れつづけることを
 忘れずに、笑いながら人生を貫いたひとでした。


僕を見つけてくれた人でした。
 電子世界の混沌から、雑踏から、埃垢のそこから
 僕の知らない僕を見つけてきて、
 「大切にしなさい」って・・・。


最後にあったのは去年の秋。
 ほんの二ヶ月まえのこと。
 最後の書き込みはクリスマスのちょっと前

 なぜか僕は年の暮れからバイオリズムが崩れていて
 どんな話題を聞いても、気を削がれるような心持ちだったんだけど、
 いま思えば悲しいニュースを受け入れまいと霊的に拒んでいたのかもしれない。


あしたも晴れるのだろうか
 すきとおる風は、「ことばのはらっぱ」をふきぬけて
 みちのはてのほしぞらへと舞い上がるのだろうか

 いつかわたるあちらにも
 きっとガラス細工のようなひろいはらっぱがあって
 すきとおった草ずれがして
 雲母のような陽がこぼれて
 いちめんいちめんきらきらしているのだろうか


いつも元気で、力づよい人でした。
 いつもあかるくて、みんなもいっしょににこにこしちゃう人でした。
 やさしくて、家族想いのひとでした。
 かわいらしさを忘れないひとでした。
 最後まで「自身への尊厳」と共に在ったひとでした。
    
     
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