ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

まるで傷口を塞ぐように

2018-12-06 | 雑念
雨との戦い。

野外教育において難易度が上がるのが天候である。先が読めないと言うのがその原因。

しかし「試される」と言うのも本当で、そういう想定外(天候はある程度予想できるが…)の事をうまく利用するのがカッコいい。

人と人とが交流する本当の難しさは必要性の有無に左右する。

クライアントは「コミュニケーションを高めて仕事を円滑に進めてほしい」というのが望みのひとつ。

しかし新入社員にとって同期全員と交流を図る必要性を感じていないから、休憩中には仲のいいウマの合う人とだけ話をする。

そうなるとチームビルディングのプログラムは面倒くさくてストレスのかかる時間の連続に変わる。

そう感じている参加者を早めに察知して、彼らの気持ちに寄り添う。

「疲れたら休憩してもいいよ」「タバコ吸うなら休憩時間を少し長めにしよう」「みんながチームで目指すものをやりたいなら選択するよ」

手を替え品を替え、主体的に行動する事で楽しい体験を感じたと思ってもらう。

一瞬、媚びてるのかなぁと思うときもある。

でも『権威コスギ』(©️みうらじゅん)にならぬように、そして先生のようにならぬように、生徒指導にならぬように。

そのバランスをとりながら彼らの課題をあぶり出す。

すると本質的な課題が浮き彫りになってくる。

その事がフォーカスできるようなアクティビティを充てがう。まるで傷口に優しくガーゼをそうするように。

課題は傷口から血が染み出すように出ている。

その傷を無理に針で縫うこともしない。

止血して、自然治癒力に任せる。

現代応急処置のように水で洗って汚れを取って、消毒はせず自然乾燥させる。

そういうファシリテーターでありたい。