ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

いいぞ、いいぞ、この本いいぞ!

2019-02-05 | 雑念
「競争心」

ある時、仕事仲間たちと哲学していた議題。

僕は何の根拠も無いままに、「競争は人を育てるには不適当」という意見だった。

しかし中には「現在地を知る意味がある」という意見もあった。

しかし大学生の中に「人と比べてきた事で自信を持てない人」を多く見てきた僕はデメリットを訴えていたのだが平行線。

でも確かに価値観の違いをぶつけ合い、教育という分野での有意義な時間を楽しんだ。

しかしモヤモヤ釈然としない「競争への疑念」は宙ぶらりんのまま。

しかし

最近読んでいた本の中に僕の意見への追い風を発見したので記録しておきたい。

競争は結果が出た後が問題である

そんな内容。

引用は「エイムズの実験」という。


被験者である男の子に、2人1組になり、課題を解いてもらう。

Aチームの男の子たちには、
「成績が良かった方が勝ち。勝った方はご褒美がもらえる」と伝える。

Bチームの男の子たちには、
「勝ち負けはなし。2人には研究に協力してくれたご褒美をあげる」と伝える。

結果
「自分の成績はどうだったか?」を、振り返ってもらうと

Aチームは、
自分の能力や運と結びつけた子が多かった。

Bチームは、
自分の努力と結びつけた子が多かった。



というもの。

つまり、
他者との競争は過信を生みやすく、
自分との競争は意欲を生みやすい。

と著者は言う。

競争をさせる事で、勝てば自分の能力の高さや運を理由にし、負ければ能力の低さと不運を理由にしやすい。

運や素質の高低を過信したり、卑下してしまう危険性がある。

その結果、
活躍できる人とできない人が固定化する

ここが問題なのだ。

僕自身もそんな社会は嫌だし、そんな事は決して幸福な社会と言えないと思う。

日本の社会的な課題もここに大きく左右されているような気がしている。

著者はこう締めくくっている。

競争心ではなく、「あなたならできる」という向上心をあおろう。

と。

恐らく、競争をきっかけにして向上心に繋げていることを仕事仲間たちには期待しているし、信じている。

しかし体験学習を通して人が学ぶという場を提供しながら、僕はいつまでも課題感を持って戦っていきたい。

価値観の違う人達とも意見を交わしていきたい。

またそんな議論の場に出会うことを心待ちにしている。

僕が今読んでいるサンクチュアリ出版の

図解 モチベーション大百科』池田貴将著
(リンクはAmazonへ)

は実に小気味いいスキル本として感銘を受けている。

おススメなので読んだら議論を交わしませんか?

自主研修の題材にもなるかも。

アクティビティ考えましょ?みたいな。

一緒にいかがです?