本日の収穫物は、3種類。
ウドと
タラノメとコシアブラです
ウドもコシアブラも今シーズンの初物です。
これって、季節が進んでいることの証明ね。嬉しいことこの上なし。早速、調理に取りかかります。まずは、ウドから行ってみましょう!作るのは、
≪ウドのドンコロ煮≫
初物で、しかも、これだけの高品質だったら、この(山形の郷土)料理しかありません。で、調理を始めようとしたら、
「ジャガイモもニシンもないのよ。」
という妻の言葉。
ハイ。早速、買ってきましょう!
近所のスーパーに行くと、身欠き鰊はすぐに手に入ったんだけど、ジャガイモが選べない。店員さんに聞いてみた。
「すみません。メークインみたいな溶けないジャガイモが欲しいんですけど。」
「ご免なさい。メークインは、ないんです。だけど、これも溶けないと思いますよ。」
と言って指さしたのは、丸々としたジャガイモ。北海道産だそうだ。ま、何とかなるんじゃない。カートに入れて持ち帰る。これで、準備OKですね。始めましょう!
下ごしらえ・調理の部
・ウドは洗ったら、先端の葉や、根元の皮とを外して寸切りに
旨そうです!
・身欠き鰊(ソフトタイプ)とジャガイモも食べやすい大きさに切ります
※ウドは400g、ニシンは4本、ジャガイモは中を3個です
・鍋に入れたら調味料を加えます
※酒醤油みりん各50mlと砂糖30mlに顆粒だし適量です
・水を注ぎ足してヒタヒタになったら加熱
・沸騰したら火力を落として煮詰めていきます
あれれ?
ジャガイモが溶けてる!
まるでシチューです。「おいおい!」と思ったんだけど、まあ、こうなってしまったからには仕方がない。これで完成としましょう。
冷めるのを待って鉢に移動
よく見ると、ジャガイモだけでなくウドも溶けてるみたいだから、煮詰め方に問題があったと考えられますね(煮込む時間が長くなった)。ただ、食べてみると、ウドとジャガイモとニシンの味がよく絡んでいて、すごく美味しいです。次は、水と火加減にジャガイモ選びを工夫して、味はこのままで、見た目の良いドンコロ煮を目指したいと思います。
そして、ドンコロ煮で使った部分から外した先端部ですが、別の料理にして楽しませて貰いました。
≪ウドのオリーブ炒め≫
だいぶ長くなってきたので、あっさりと。
下ごしらえ・調理の部
・芯から外した葉と枝をひと茹でしました(約3分)
・水にさらしてから寸切りにして水を切っておきます
・フライパンにオリーブオイルを敷いて加熱
・短冊に切ったベーコンと一緒に炒めて
・油が回ったら、ちょっとコンソメ顆粒を加え、一つまみの塩コショウして、もう一炒め。
簡単です。
出来上がり!
摘まみ食いした妻が、
「何、これ!?」
と叫んでいました。マタギも同感。かなりいけると思います。
発想は、セロリ料理の応用なんですけど、この料理の仕方で美味しく仕上がることは間違いないと思いました。
やっぱり、いろいろと試してみるものですね。一般的にはマイナーな山菜かもしれません。でも、工夫の仕方によって、料理の可能性は広がっていくみたいです。
『山菜料理と言ったらこれ!』みたいな定番も大事にしていきたいと思います。でも、今時の台所の環境は、だいぶ進歩しているように思います。昔の人達が考えつくことも出来なかった調理が試せる時代でもあるのかもしれないよね。
山の神様とともに、技術と情報の進歩に感謝です。
ありがとうございました。そして、ご馳走様でした。