お向かいに住むM氏と山菜採りに出掛けることになった。秋のナメコ採り以来だから、ほぼ半年ぶりだ。
目的地はS川。この時期のマタギのホームグラウンドである。先週も歩いてきたのだが、今週もワクワクしている。なんと言ってもこの採り場、季節の進行とともに、次々と新しい山菜が顔を出し始めるんですよ。しかも高品質。訪れる度に感動をもらえるから通い詰めている。
先週まで、林道が不通になっていたので、今回も林道入り口に車を駐めて、渓の降り口まで歩く。
この1週間のうちに融雪というか除雪が進み、道路を塞いでいた倒木は撤去され、覆っていた雪も除雪されていた。
「これなら、来週は、車で入れるね。」
「行き止まりの畑、まだ、やってるってことだべな。」
昔の国土地理院の地図を見ると、畑や田んぼの記号がついているのだが、新しい地図だと、田んぼの記号は消えている。しかし、畑作はまだ続いているということだろう。完全に人が入らなくなってしまうと、その土地は一気に自然の姿に戻ってしまう。それがいいことか悪いことかは分からない。マタギ達は、その状況に応じて自然と付き合っていくだけだ。
1週間ぶりに渓底に降りると、景色が季節を教えてくれる。木々の緑が前回よりも色濃くなっていた。
緑の中でワラビ採り
クワダイがいい感じです(貰いました)
斜面を登ると
山の幸(ウド)が食べ頃!
やっぱりいいウドです
これで本日の目的の1/3を達成。次です。
コゴミの園
今シーズン、コゴミをいただくのは、これで最後になるかもしれません。随分季節が進んでいました。これで2/3達成。
タケノコは、まだ「走り」ですね。ミズやウルイも来週以降のようです。ただ、フキノトウが真っ盛りだったので、今回も1週間分(20本)をいただきました。これは、おまけ。
「戻っか。」
「あと、タラノメとコシアブラ採ったら終わりでいいはあ。」
「OK!」
谷を離れて斜面を登り始める。
コシアブラが盛りになっていた
採り放題状態で、その気になれば、いくらでも採れる状況なんだけど、そこは、大人の採り方で、控えめに戴いてきました。今回は思うところがあって、少し伸び加減の物を多めにです。これで目標達成です。
「いやあ、おもしれえっけ!」
「次、1週間後な。タケノコも伸びるんねがい。」
「うん。」
除雪されて現れた地面から、次々と山菜が伸びはじめていた(道端のゼンマイとウド。トリアシショウマも出てる)。我々は、十分戴いているので、もう手を出しません。
何でも採れる山菜のデパート。来週訪ねたら、どんな品揃えになっているかな?楽しみで仕方ありません。
本日も楽しいひとときをありがとうございました。山の神様に感謝。