山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

まつことのしあわせ(さんぽうた140)

2022年05月01日 | いきもの

  まつことのしあわせ   やまぶき ゆづ

 

わたしは きれい

たぶん

 

でも

きそいあうのは にがて

 

そう

ひかえめに ひかえめに

 

このかおりに

きづいたひとだけが

ほほえんでくれればいい

 

こもれびを うけながら

かぜにゆれて まつことの

しあわせ

 

       咲き始めたヤマブキ

       「もうすぐ咲きそう」と思ったのが4月の半ば過ぎ

       桜が散り終わったと思った頃に咲き出しました

       色鮮やかな花なのに、それほど目立ちません

 今回の散歩では、『香り』が、ヤマブキの開花を教えてくれました。

 どこからともなく漂ってくる甘い香り。控えめだけれど、とても心地よい香りです。

 香りに誘われて歩くうちに出会ったのが『ゆづ』さんでした。長いこと山野を歩き回ってきたのですが、恥ずかしいことに、この香りに気付いたのは初めてです。失礼を詫びると、

「いいんです。気付いてくれた人がいるだけで。」

とのご返事。なんとも控えめな方です。と言うか、余裕?自然体?ですか???

 決して無理せず、周りの景色に同化して春の喜びを楽しんでいる。そんな印象を再認識できた気がします。

 これから暫くは、『ゆづ』さんの花と香りを楽しませて貰いたいなと思った本日の散歩でした。

 ちなみに、『七重八重 花は咲けども 山吹の ・・・』の歌(?)に登場する八重咲きのヤマブキは、実をつけないけれど、今回出逢った一重咲きの『ゆづ』さんは、ちゃんと実をつけるそうです。多分、なんですけど、この香りに誘われて受粉を手伝ってくれるお友達も少なからずいるんじゃないのかな。

 花だけでなく、これからの成長も楽しませてもらいましょうか。