事の始まりは、1個の林檎。
この半分が残ってしまった
先日の『タルト・タタン(風)』作りの時、半分が残ったんです。
この半分を食べてしまえば終わっていた話なんだけど、そうしなかったんです。
どうしたかというと、リンゴのコンポート(甘く煮詰めたもの)を作ることにしたんです。
このリンゴの品種は、『フジ』で、言わずと知れたリンゴ界の女王みたいに美味しい存在です。
で、これをアップルパイの時みたいに皮ごと煮詰めたら、さぞかし美味しく仕上がるだろうと考えました。
ワクワクしながら砂糖とレモン汁とシナモンをかけてレンジで加熱してみたところ、
「あれ?」
しんなりしただけじゃん。
『紅玉』みたいなルビー色には染まらず、ちょっと褐色がかっただけ。
香りは、非常にいいんですよ。
でも、スイーツって見た目が大事じゃないですか。
ここから、林檎ちゃんの流浪の旅が始まりました。
当初考えていた、美しく美味しいリンゴが映えるスイーツはやめにしました。
代わりに、このリンゴ界のクイーンが、地味だけど実力を発揮するスイーツに路線変更することにしました。
その名も、目にはさやかに見えねども林檎薫るショートケーキ。
それでは、行ってみます!
※コンポートの作り方は、先日のアップルパイと全く同じなので省略します
まずは、ケーキの生地から。
下ごしらえ・調理の部
・卵4個を常温に戻します
・グラニュー糖80gを混ぜ溶かして
・ホットケーキミックス90gも入れて
・滑らかになるまでひたすら混ぜます(ちょっとだけバニラをたらしました)
・ケーキ型にクッキングシートを敷いてオーブンを170℃に予熱しておきます
・25分焼くとこんな感じ
この日は、夜勤日だったので、一部で実験だけやっておきます。
・ケーキ生地を二段に切り分けて林檎のコンポートを敷いて
・元に戻したら生クリームを塗ってチョコを乗せてみました
食べてみると、主役は間違いなくリンゴのコンポートです!
旨い。薫る。口の中にリンゴの美味しさが溢れるじゃありませんか。
林檎の使い方は、これで決定ですね。残りのケーキもこの要領で行きましょう!
リンゴの使い道が確定しました。
ただ、トッピングには、工夫の余地がありそう。
夜勤から帰って翌朝、
残りの生地も同じように切って
リンゴのコンポートをたっぷり挟んで
ショートケーキの出来上がり
今回は、イチゴジャムをトッピングしてみました。
色彩的には一歩前進ですね。
味的にも文句ないでしょう。
リンゴを焼いたとき、色が変わらず、「どうしたものか」と少々焦りましたが、さすがはリンゴ界のクイーンです。目にはさやかに見えねども、その存在感は十二分でした。
生クリームの塗り方は下手ッピーだけど、そんなものは些事じゃ、捨ておけ、という感じ。
なりゆきで始めてしまったリンゴ料理だったけど、流浪の果てにここまで辿り着きました。
失敗したと思った林檎のコンポートを、うまく使えてよかった。
ありがたやありがたや。
そして、ご馳走様でした!
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