今回の『石巻からの挑戦状』は、そんなに珍しい魚ではない。ただ、ちゃんとハードルが付いてきた。1台目のハードルが、ナメタガレイ。1匹だけなら素直に「煮付け」で問題ないのだが、もう1匹いたので、ムニエルにしてハードルを越えた。
さて、2台目のハードルだ。それは、
このお方達です
福島県浜通りの民宿や旅館に行くと、極めて美味しく調理して食べさせてくれるお魚、イシモチです。ところが、自分で料理すると、なかなか美味しくできない。先日登場した『タヌキ どこさ』さんじゃないけど、煮ても焼いても、刺身でもうまくいかないんです(かろうじて揚げると喜ばれる)。
妻は、今回届いた箱を開けたとき、
「名前が分からないお魚。」
と言ってました。イシモチ君は、マタギの釣りのターゲットでもあるから、これまでに何回も料理しているんですよ。それでも印象に残っていないんですね。ということは、今までの料理が心に残っていないということの表れだよね。
それならば、全く違うアプローチを考えてみましょう。
ポクポクポクポク チ~ン
≪イシモチの薩摩揚げ≫
宮城県の名産品の一つに『笹かま』がある。白身魚を使った蒲鉾で、笹の葉のような独特の形をしている。この原材料に、よくイシモチが使われていて美味しいのだ。ただ、作り上げる工程を想像すると、かなり大変そう。そこで、最後の段階が、多分少しは楽チンな薩摩揚げにしてみることにした。いってみます。
下ごしらえの部
・イシモチ君も五枚におろして、腹骨と血合い骨を外し、皮も削ぎます(三枚におろしてから切り分けました)
6匹全部切り終わりました(約400g)
ここまで来てしまえば、あとは簡単です。
・笹がきにしたゴボウ10㎝分ぐらいとニンジンの千切り1/3本を茹でておきます
・ショウガ一片をみじん切りに、片栗粉大さじ1強と砂糖6g、塩4g準備
・イシモチの切り身をある程度細かく切って、FPで粉砕
・豆腐1/4丁と調味料とを入れて更に混ぜます
かなり粘りが出てきます。ここからは手作業
・すり身をボールに移したら野菜類を加えて
・よく混ぜていきます
・手に油を塗って、切り分け、成形
・170℃の油で、揚げ物スタート
・150℃でじっくり揚げて、浮いてきたら裏返して、泡が小さくなったらOK
出来ましたよお!
妻と摘まみ食い。
「ええ~!美味しい!!」
同感。ホクホクして、魚と野菜の旨みとが同居していてすごく美味しい。と言うか、今まで食べてきた「練り物」とは別次元の旨さだ!
思うに、捌きたてで揚げたてであることと、「つなぎ」が殆ど入っていないことが大きな理由。そして、何よりも、原材料が『イシモチ』だからですよ!
うどんに乗せてみた
お昼にうどん(これは、冷蔵庫に残っていた奴+乾麺)を茹でたので、合わせてみても美味しい。でも、そのまま食べても美味しい。あっと言う間に完食してしまいました。
どうしたら美味しく食べられるのか。今までかなり頭を悩ませてきたイシモチ君だけど、この食べ方だと無双だわ。妻も、今度こそイシモチという魚を覚えたんじゃないかな。
石巻の叔父さん叔母さん、ありがとうございました。続きも楽しませてもらいますね。
ワクチンの副反応が治まった日のお昼の出来事でした。
コメントありがとうございます。
やっぱりイシモチで苦労されていたんですね。
本人としても、いいアイディアだったと思ったんですけど、お役に立てたみたいで、すごくうれしいです。