山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

すっかり夏山菜の季節です

2024年06月04日 | 山菜採り

 昨日、ワラビをたっぷり採ってきたのに、今朝も山菜採りに出かける。

 こちらは、以前から予約の入っていた山菜採り。M氏と一緒だ。

 ただ、行き先がS川。

「S川よさらば!」みたいなことを語った舌の根も乾かぬうちに、また出かけることにしたのには、それなりの訳がある。

 一つ目が、S川上流部の右岸の様子が気になっていたこと。

 この方面には何度も出向いているのだが、右岸側の山菜の出が悪い。

 理由を考え、調べた結果、北斜面だからという結論に達した。

 日当たりが悪ければ温度が上がらず、雪消えも遅れるから山菜の発生が遅れるのは仕方がないこと。

 しかし、竹林そのものは立派なんですよ。

 だったら左岸よりは遅れても、いいタケノコが芽吹くはずだ。

 そのことを確かめたかったんです。

 そして、もう一つが、まだ、ミズを全く採っていなかったこと。

 夏の山菜の代表と言ってよいミズ(ウワバミソウ)なんだけど、タケノコシーズンになると、どうしても「この次でいいや」という気持ちになってしまうんです。

 だって、タケノコは待ってくれないけれど、ミズは1か月でも2か月でもマタギたちを待っていてくれるんだもの。

 ま、言い訳はさておいて、新鮮なミズを採りたくなった。そして、食べたくなったってことです。

 20日ぶりに入ってみたS川上流部は、

       意外と藪が茂っていなかった。沢の水量も減っていない

       斜面の雪は、ほぼなくなって、緑に包まれてます

       雪が消えると新たな発生も。勿論、いただきます

 この川は、上流でも下流でも高品質のウドが採れます。

 タケノコは、

       このぐらいなら上等!

 さすがに伸び加減のものが多いけど、十分に美味しいはずです。

 右岸を中心に探りながら下っていくと、いつしか前回の終了地点である『三段のタケノコ畑』に着いてしまった。

 ここでは、結構丁寧に探ってみたけれど、収穫は僅か。

「今年は、今度こそこれで終わりだな。」

「うん。また来年ということだ。」

 引き返すことにする。

 タケノコを諦めると、ようやく他の山菜に心が傾き始める。

       ミズは、その名の通り瑞々しい状態

       もう花を咲かせているものも少なくない

       群生しているし、丈が長いので、すぐにハケゴが溢れるのでリュックに移す

 必要分を採ったら、

       フキも欲しい分だけ戴く

 我が家では、塩漬けスペースがなくなったので、今週食べる分だけ戴きました。

 間もなく、

       渓底まで日差しが降り始めた

「下流が真東。と言うことは、やっぱり右岸が北(向き)斜面だ。」

「山菜も、ちゃんと太陽の言うこと聞いて出てくるもんなんだな。」

 太陽の力が改めて実感できた感じ。

 それにしても、

       なんという眩しさ

       なんという鮮やかさ

 真夏の訪れを前にした爽やかな初夏の日差しに心癒されながら、入渓地点に向かう。

 山の神様、また来てしまったのに、嫌な顔もせず、嬉しいお土産をありがとうございました。

 今度こそ、また来年まで、さようなら。



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