雨が上がったぜ、ヤッホー!
喜んで装備の確認をして出発。
目的地は、Y川流域のワラビの広場。
この場所を(仲間内で)知っているのは、マタギとA氏だけ。
A氏に連絡するかどうか、ちょっと考えたけど、時間的に無理ですね。
であれば、善は急げだ。
とにかく、日が高くなればなるほど、様々なリスクが高まってくる。
逸る心を鎮めながら安全運転でY川の採り場に向かう。
目的地に車をとめて身支度を整える。
この山域の雨は、まだ止んでいないけど、そんなことで心が揺らぐはずもない。
ここまで来たら、行動あるのみだ。
速攻で斜面を降りた。
するとだ、
ここまで来て初めて、心が揺れ動いてしまったんですよ。
まずい!
だって、前回、ほとんど何も生えていなかった広場が、
ワラビが丘になっていたんです
これまた、前回は全く見られなかったオオナルコユリです
あちゃあ~!
ほぼ、最盛期じゃないですか。
見渡す限りのワラビ
何がまずいかって、自分の背徳行為に気付いてしまったんです。
このワラビを、マタギが独り占めしてしまっていいのだろうか。
本来なら、A氏と喜びを分かち合うべきものだよな。
心を揺らしながらも採取を開始。
広場の半分も当たらないうちに、ハケゴが2回満杯になった。
ここまでで止めておきましょう。
あとは帰宅してから、A氏に伝えましょう。
「真っ盛りになってる(『なってた』じゃない)よ。」
ってね。
やっぱり、抜け駆けみたいな採り方は性に合わないと言うか、スッキリしない。
帰り道、頭上に目をやると、
タニウツギが花盛り
昔、師匠から、「ガザキ(タニウツギのこと)が満開になると、ワラビも盛りになる。」と教えられたけど、正に、その状態ですね。
こちらはガマズミかな?
美しい花々に心癒されながら、結構重い荷を背負ってゆっくりと車に戻った。
帰宅後、A氏に電話を入れて謝ると、
「そんなの気にしなくていい。山なんて、誰がいつ行ってもいいんだから。」
とのお返事。
なんと心優しいA氏でしょう。
A氏、ありがとうね。心が軽くなりました。
そして、山の神様、真っ盛りのワラビのプレゼントをありがとうございました。
帰宅後のワラビの後始末には、採った時間の何倍もかかりました。
一応、写真を中心に記録を残しておきます。
ワラビは6kgほど
一部をアク抜きしたけど、殆どは塩漬けに
塩漬け用樽のお引越し開始
大きい方のひと樽をすっかり空けて
ワラビを積み重ねていったけど(分かる?この高品質)
樽に入りきらなかった(ここに中蓋と重しを乗せる)ので
他の桶にも分家して、なんとか落ち着きました。
我が家にとっては、十分に1年分以上あります。
返す返すも、欲タガリマタギにならなくてよかった。
これから、心して料理させていただきます。
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