山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

台所に春の香り!(アサツキ)

2024年04月03日 | 山菜料理

 フキノトウが春一番の山菜だとすると、2番手は何と言ってもアサツキだろう。

       いち早く顔を出すのはフキノトウと同じ

 ただし、その成長の早さには目を見張らされるものがある。

 それこそ浅黄色をした芽を出したかと思うと、一気に背を伸ばす。

       掘り出したアサツキ

 2枚の画像を見比べてもらうと分かりやすいのだが、茎の白い所は、全て土の中に隠れていた部分。

 冬の間は、球根の姿で地中深くで過ごし、春の訪れと共に一気に芽を伸ばすようだ。

 この長さと細さに加えて、球根から伸びるひげ根が、土中で絡まりあっているから、掘り出すのは容易ではない。

 力尽くで引っ張ったら、必ず途中で切れてしまう。

 それでも連れて帰りたいんだよねえ、春一番(二番?)のアサツキは。

 だって、春の味、春の香りを満喫できるんだもの。

 たとえ、袋に仕舞っていても、アサツキを採った日の車中は、春の香りでいっぱいになってしまう。

 もちろん、帰宅してからも、アサツキは、持ち帰ってだけで、正体がバレてしまう。

 そして、その香りに気づいた家族は、笑顔になってしまうのだ。

 一応、この香りについて解説しておくと、ネギに近い香味系です。

 ただ、ネギが武士の香りだとすると、アサツキは平安貴族の香りがします。 以上

 さあ、台所中に春の香りを広げて、調理を始めます。

 まずは、定番のおひたしから。

 下ごしらえ・調理の部

 ・始めに、ひげ根を切り落として汚れを丁寧に洗い落とします(ここさえ乗り切れば・・・)

       これで、全体の8割は完了です

 ・熱湯に30秒(表20、裏10秒)

 ※さっさと進めないと茎に張りがなくなってしまう

 ・冷水にさらして、水気を絞ったら寸切りにして

       出来上がりです

 ・我が家で定番の『酢味噌』は、味噌60,酢50,砂糖30gです

       ここに、ワカメを足すと、別の美味しさが楽しめます

 さて、ここまでで半分。

 残り(正確には、半分の半分)なんだけど、最近はまっているイタリア風にしました。

 簡単に言うとアサツキのオリーブ炒めです。

 ま、やってみますね。

       アサツキ一束を生のままで

       寸切りにして重さを量ったら

       150g強ありました

       ベーコンが60gしかなかったので

       竹輪を細切りにしてバランスをとってみましょう

       オリーブ油を多めに敷いたフライパンで肉類を炒めたら

       アサツキも合流させるんですけど

       あんまり火を通し過ぎると、食感も香りも落ちると見た

 ・強火で手早く火を通し

 ・味付けは、塩コショウ適量(ホントにお好みで)

       はい、出来上がりです

 さすがに、香りは薄まってしまうんですけど、平安貴族の香味は健在です。

       妻が、早速夕食に添えてくれました

       おひたしとともに戴きました

 やっぱり、春の山菜は、これよ!

 フキノトウ、ワサビときて、アサツキ。

 たまりませんがな。

 この定番が、マタギの心を目覚めさせてくれるんですね。

 ご馳走様でした!

 山の神様、今年も素晴らしい味と香りをありがとうございます。

 また、遊びに行きますね!



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