山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

さもしい、やめられない、欲タガリのキノコ採り

2023年11月20日 | キノコ採り

 もしかしたら、今シーズン最後になるかもしれないキノコ採り。

 例によって朝の5時に待ち合わせて出発。

 しかし、キノコ採り場は真っ暗闇。

 調べてみたら、日の出の時刻が毎日1分ずつ遅くなっている。

 まあ、仕方あるまい。ちょっと、峠まで行って景色を眺めてみた。

       トワイライトの奥羽山脈

 ああ、凛として引き締まる空気。今年も色々なドラマがあったけれど、無事にここまでこれたことに感謝あるのみですな。

 さて、そろそろ森の中のキノコたちも見えるぐらいに明るくなる頃。行ってみますか。

 向かうのは、前回ナメコを見置きしてきた立木と倒木だ。

 1本目。

       まだツブですね

 「意外と大きくなっていないね。マタギ、採っていったら?」

A氏からの誘いに乗って大きめのツブだけ戴くことにする。

 本来であれば、あと数日成長を待って、食べ頃になったものを採るのだが、最初の1本目には、どうしても手が出てしまうのだ。

 そうして、次の木に向かう。

 この木は、去年はナメコタワー状態で、

       こんな感じだったのだが

 今年は、倒れてしまっていたものだ。

 でも、覗き込んでみると、

       凄いっス

       下の方までびっしり

「俺は下の方から採るから、マタギは上から採って。」

「OK!」

       この木だけで満足です

 たっぷり採らせていただきました。

 不思議なもので、前回見た時から5日目なんですが、最初の木は、殆ど成長しておらず、この木はいい塩梅に成長しています。

「風かなあ。日当たりかなあ。」

なぜこのような違いが出るのかは分からないのですが、この意外性が山遊びを、より楽しくしてくれる要素だと思います。

 それにしても、今日は空気が冴えています。多分、氷点下2~3度。ナメコを手に取っていくうちに指先が凍え、震えてきたので分かります。

       東斜面に日が当たり始めました

       美しい

       どうも、モミジは枯れないみたい

       枯らされるのはナラの木なのですが、ここの林は、まだ元気

 自然観察をしながら歩いていくと、

       ツブナメコですね

 でも、もう採りません。

 だって、既に十分いただいてるんだから。

 じゃあ、最初に採ったナメコは何だったんだってことになります。明らかに最初のやつの方が小さいのに。

 これが、山菜キノコ採り人のさもしい性というやつです。

 今回みたいに、途中で大量の収穫があればいいんですけど、先行者がいて全くダメなんてこともざらにあるんだよね。

 だから、最初の獲物は小さくても手を出してしまうんですな。

 ゴメンね。でも、丁寧に調理して、美味しく戴くから、許しておくれ。

 そんな気持ちで山を後にするマタギなのでした。

       今回も、超高品質。美味しく料理させていただきます

 山の神様、あと何回来れるか分からないけれど、ありがとうございました。また、次の機会があったら、よろしくお願いいたします。



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