獲れたて捌きたてのホヤは、病みつきになる美味しさ。マタギも妻も、ホヤの美味しさに憑りつかれてしまった人間である。
まずは、お昼にその美味しさを堪能することが出来たのでよかった。
しかし、この先に大きなハードルが待ち構えている。何よりも、ホヤは『足が速い』のだ。
だから、マタギ家では、ホヤを捌いたら、可能な限りその日のうちに食べてしまう。密封・冷蔵してもせいぜい3日目まで。それでも余る分は、冷凍保存することにしている。
そういう食べ方が何年も続いているうちに、試してみたい!と思い始めた料理があります。今回は、その辺の顛末を記録しておきます。
まず、一つ目の試みが ≪ホヤのアヒージョ≫
いろいろな食材で試してきた料理なんですけど、簡単で美味しい。しかも、出来上がれば日保ちもする。ホヤを使って試してみる価値は、大いにあると考えたんです。初日の夕食用に作ってみました。
下ごしらえ・調理の部
・お昼のうちに剥き身にしておいたので、3個分を一口大の乱切りにしました
・キュウリ1本も乱切り、ミニトマトのヘタを取って洗っておきます
・薄切りにしたニンニクをオリーブオイル150mlでじっくり煮ます(弱火)
・全部の食材を入れて、数分煮込みました
・ニンニクとホヤの香りのハーモニー
・塩を2摘み(3本指)ほど入れて
出来上がり
またまた山海のラプソディー
すごく美味しかったです。ホヤ独特の味と香りが気になる方からは、生食よりも好まれるでしょう。娘は、「こっちの方がうまい。」と言って食べていました。
この料理、残り半分を翌日に食べてみたんですけど、
本日は海鮮尽くし
2日目の方が、味が馴染んで、更に美味しいと思いました。
これは、いい料理法だ!
生食で食べ切れないときも、生食が苦手な方も、是非試してもらいたいですね。
さて、画像右手の生のホヤなんですけど、今回、新たに試してみた食べ方になっています。それは、
≪ホヤ水≫に漬けてみたんです。
『ホヤ水』っていうのは、生のホヤを扱うと分かるんですけど、ちょっと刺激を与えたりするとピューっと吹き出す水のことです。
石巻の叔父は、「これに漬けるだけで、もう何もいらない。」と言って食べているらしかったので、真似してみることにしたんです。
で、今回は、半分成功で半分失敗。
ホヤを捌き始める前に集めるべきだったのに、捌き始めてから集めてしまったら、
余計なものが入ってしまったみたい
仕方がないので、この液を濾して、一晩寝かせて、上澄みだけを使ってみました。ホントは、この液で身も洗ってしまうのがいいらしいんだけど、この辺は次回のお楽しみにします。
そんで食べてみたんだけど、
何もしないのに、程よい塩加減
そもそも、ホヤ自身が持っていた水分だし、海水も含んでいるだろうから、馴染むのは当たり前のことなのでしょう。こちらも、大変美味しかったです。
もしかしたら、捌くところから洗って保存するところまで、この『ホヤ水』を使うと、劣化が防げるのかもしれません。これも、次回のお楽しみです。
今回は、少しホヤの食べ方が分かってきた感じがします。そして、もちろん他の三陸の海の幸も、楽しませていただきました。
石巻の叔父さん叔母さん、毎度のことながら、ありがとうございます。
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