山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ラプソデイの日(午後)

2022年09月16日 | 日記とレシピ

 本日、マタギが予定していた行動。

 ⑴ 夜明け前の暗闇の中を山に出掛け、ミズコブをいただいて帰還。

 ⑵ 下ごしらえ ⇒ 調理を済ませる。

 ⑶ J屋とD屋に出掛けて、靴とズボンを揃え、次のマイタケ採りに向けての準備を進める。

 あれ?

   全部終わっちゃった。

 しかも、まだ昼前だ。

せっかくの休日!

満を持して!

「やらねばならぬ!」

と思っていたことが完了してしまったのだ。あっけなさすぎる。

 残り半日、どうやって過ごしましょうか。

 台所に行って、冷蔵庫の中を覗いたりしてウロウロしていると、

「今日のお昼は、『冷たい肉蕎麦』よ。」

と、妻から言われた。

 おおっ、我が意を得たり!

「それ、やらせて。」

「いいけど、乾麺なの。」

なぬ?『冷たい肉蕎麦』の乾麺なんてあるのか。

       確かにあるんですね

説明書きを読むと、スープ付きだって。開けてみると、

       ホントにあるわ

「つまんねえ奴だな。」

思わず口をついて出てしまう。これじゃ、腕の振るい甲斐がないではないですか。

 つまり、マタギが準備するのは、鶏肉と薬味だけってことね。仕方がないから、鶏肉の準備を始める。

 ・鶏もも肉の皮を外して、身を一口大に切り分けて、水500mlに入れて沸かします

 ※沸騰が始まると、アクがどんどん出てくるので手早く掬い取ります

 ※この煮汁を捨てるのは勿体ないので、後でだし汁として、添付のスープと合流させましょう

次は薬味ね。あれ??ネギがない。困った。・・・ここで、よこしまな考えが浮かぶ。「『冷たい肉蕎麦』でなく『冷たいタヌキ肉蕎麦』にしてしまおう。」

 簡単に言えば、かき揚げが乗った肉蕎麦ね。ネギの香りが味わえないのなら、タマネギを使ってやろう。でも、ストレートのタマネギではキツすぎるので揚げ物にして、という発想。

 ・タマネギ1/2個を薄いくし切りに

 ・ニンジン1/3本を千切りに

ここで、またトラブル。乾燥エビがない。竹輪もない。蒲鉾もない。要するに、海鮮系の具材がないのだ。海鮮系の風味がないと、かき揚げがつまらなくなってしまう。

 ・・・仕方あるまい。

       かつお節を混ぜることにしました(結構よかった)

 ・ここに薄力粉60mlと片栗粉15mlを加え、水で適当な柔らかさに整えます

 ・170℃の油温で、表、裏と揚げました

       冷たいんですけど、タマネギの香りが効いてます

 前回作った葡萄エキスも登場。食後にいただくと、スッキリ爽やかな気分。

 行き当たりばったりの割には美味しく出来たと思います(スープは自分で作った方がよかったかも)。

 さて、まだ続きますよ。鶏肉の皮ともも肉の一部が残っているんですよ。これをうまい具合に片付けられないかと思って調べてみたら、良いのがありました。その名も、

  ≪鶏皮おつまみ♡さっぱり甘酢焼き≫

 NACHIKOさんという方のレシピです。これを参考にさせてもらいました。

 ・鶏の皮1枚分とお肉の残りとで150gを一口大に切り、片栗粉をまぶしました

 ・調味料を混ぜておきます(醤油みりん穀物酢各大さじ1と砂糖小さじ1)

 ・まず、皮の部分だけ炒めると油が滲み出てきます

 ・そこに身の方も加えて熱し、周りの色が変わってきたら1枚ずつ裏返し

 ・念のため蓋をして弱火で2~3分

 ・用意しておいた調味液を入れると、爆発的に沸騰します

 ・焦げ付かないように具材を揺すったり返したりして、液が全体に行き渡ったら完成

       いい感じです

 例によって、お客さんが集まってきました。

「ええっ、これって、焼き鳥!?」

「違います。ちょっと酸味が効いてサッパリしてるでしょ。」

「言われてみればそうかも。」

「なかなか旨いワイ。」

砂糖とみりんと醤油の甘塩っぱさが強いので、酸味は、ほのかに感じられる程度。このぐらいが丁度よいバランスなのかもしれませんね。

 それにしても美味しかった。NACHIKOさん、ありがとうございました。

 

 ここまで来たら、「何かやらなければ勿体ない!」というマタギの心の虫も、ようやく落ち着いてくれたようです。

 いやあ、満足であった!

 山の神様を始めとする八百万の神様、本日は、ありがとうございました。

 お陰様で朝から晩まで、非常に充実した一日になりました。



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