TIME誌によると、世界の経済状況はstagflationという状態に入っているという。stagflationとは、stagnationとinflationの合成語とみられ、インフレと経済停滞とが同時に起こっている状況を指す。この用語に該当する日本語訳は見当たらない。
米国の6月の消費者物価指数は、前年同月比で9.1%上昇というし、日本の同指数は、31年ぶりに3%上昇と言われる。インフレの主要因は、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナの感染拡大など、グローバルな事件や災厄によって輸入に依存する石油や食料などの生産品が高騰したことである。日本では、さらに円安の影響が加わる。
一方、経済停滞の要因を推察することも難しくない。コロナ禍によって消費者が消費のための外出を自粛しているところに、物価高が消費停滞に追い打ちをかけたのだろう。
1970年代と1980年代の初めにかけても、オイルショックなどの要因によってstagflationの状態に陥ったことがあった。しかし、今回のものは、この種のstagflationに負債危機が加わり、より深刻のようだ。欧米および日本の政府は、コロナ禍などによって悪化した民間の財政を支援するために、多額の負債を抱えることになった。官民合わせた負債の総額は膨大なものになるだろう。改めて新型コロナがもたらした経済的インパクトの大きさを認識することになる。
TIMEの記事では、若者は稼ぐが貯金も怠らないし、老人はその貯金を使い果たすようになる。この傾向は、またstagflationを助長することになるとしている。
一方、世の中一般の傾向として、個人的な財政状態が良い/悪いよりも精神的な幸福感、満足感を求める人が増えているようだ。つまり、モノよりコトを求める傾向が強まっているのである。特に、老人になると金とか肩書のような外面的なモチベーションとは縁がなくなるとともに、自己啓発とかマインドフルニスのような内面的なモチベーションに強く共感するようになる。その結果、stagnationに寄与することになるのは致し方ない。経済成長の方は、世間的なモチベーションに興味旺盛な現役世代に期待したい。
米国の6月の消費者物価指数は、前年同月比で9.1%上昇というし、日本の同指数は、31年ぶりに3%上昇と言われる。インフレの主要因は、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナの感染拡大など、グローバルな事件や災厄によって輸入に依存する石油や食料などの生産品が高騰したことである。日本では、さらに円安の影響が加わる。
一方、経済停滞の要因を推察することも難しくない。コロナ禍によって消費者が消費のための外出を自粛しているところに、物価高が消費停滞に追い打ちをかけたのだろう。
1970年代と1980年代の初めにかけても、オイルショックなどの要因によってstagflationの状態に陥ったことがあった。しかし、今回のものは、この種のstagflationに負債危機が加わり、より深刻のようだ。欧米および日本の政府は、コロナ禍などによって悪化した民間の財政を支援するために、多額の負債を抱えることになった。官民合わせた負債の総額は膨大なものになるだろう。改めて新型コロナがもたらした経済的インパクトの大きさを認識することになる。
TIMEの記事では、若者は稼ぐが貯金も怠らないし、老人はその貯金を使い果たすようになる。この傾向は、またstagflationを助長することになるとしている。
一方、世の中一般の傾向として、個人的な財政状態が良い/悪いよりも精神的な幸福感、満足感を求める人が増えているようだ。つまり、モノよりコトを求める傾向が強まっているのである。特に、老人になると金とか肩書のような外面的なモチベーションとは縁がなくなるとともに、自己啓発とかマインドフルニスのような内面的なモチベーションに強く共感するようになる。その結果、stagnationに寄与することになるのは致し方ない。経済成長の方は、世間的なモチベーションに興味旺盛な現役世代に期待したい。
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