新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

日本は和の國

2008年04月05日 07時07分47秒 | コラム・エッセー

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共存共栄   2008年3月23日

 日本は太平洋戦争の敗戦以来、アメリカ化を進めることで発展してきました。

「市場原理による自由競争と自己責任」の考えが、その基本にありました。

 そのアメリカ化は、我々を豊かにしてくれたでしょうか。

 小泉内閣においては、自由競争を更に推進するため、一層の規制緩和策を進めました。

 気がついてみたら、格差社会と言われる状況になっておりました。

 非正規雇用の増加、年金制度を初めとする福祉制度の破綻、食の不安。

 数え上げればキリがないほど、制度疲労が起きていたのです。

 しかも、「後期高齢者医療制度」と称する「姥捨て制度」が、今年度からスタートしました。

 地方自治体の窓口では、問い合わせなどで大混乱なのだそうです。

 遅ればせながら、地方自治体では、「説明窓口の設置」に大わらわとか。

 財政破綻を回避するためとは言え、戦後復興を支えてきた人たちに、「医者にかかるな」と言わんばかり。

 段階的に導入することなど、激変を緩和する方策はとれなかったのでしょうか。

 日本は、「和の國」です。

 聖徳太子が定めた「十七条憲法」の第一条にも、「和をもって貴しとなし、さからうことなきを宗とせよ」、となっておりました。

 つまり、「協調性を以て、話し合ってきめなさい」、との定めです。

 そのような国柄や国民性も考えずに、「市場原理による自由競争と自己責任」を、すべての面で、急速に入れすぎたのではないでしょうか。

 その結果、日本はとても荒廃してしまいました。

 食糧の問題一つとっても、今の状況では國は立ち行きません。

 競争原理の導入と外国依存の結果、日本の農業は衰退してしまいました。

 まるで餓死を待っているようなものです。

 2002年時点における食糧自給率の諸外国との比較。

 アメリカ    120パーセント
 ドイツ      91パーセント
 フランス    130パーセント
 イギリス     71パーセント
 韓国       50パーセント
 日本       39パーセント

 この一つを取り上げて見ても、我が国の政策は大間違いだったと言えます。

 アメリカや西洋の良いところを導入しながら、日本の国柄(国民性)に合った政策を進めるべきだったように思えてなりません。

 財政破綻を口実に「姥捨て」制度を導入し、「食べ物に脅える」日本にしたのは、誰だったのでしょうか。

 私たち国民に責任がなかったと言うつもりはありません。

 アメリカ化に喜んでいたことも事実です。

 そんな国民をたしなめつつ、未来に期待出来る國づくりをするのが、政と官の仕事であったはずです。

 民主主義とは民意を第一義とする制度。

 選挙の結果、現状は衆参院の捻れ現象となっております。

 多数決で決めきれないなら、協議に徹した進め方もあるはずではありませんか。

日銀総裁も決められない政治のお粗末さ。

 私たちは、今、怒りを忘れて途方に暮れている状況なのです。

 デモる気力もありません。

 今日の写真は、野草たちの共存共栄の図を載せます。

 

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コメント (16)
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