平成22年度予算が、衆院を通過しました。
参院でどのような展開になろうと、これで新年度の予算は実行に移されます。
そうなれば議員たちは、参議院選挙に走り出します。
先日、西部邁氏と宮崎正弘氏の共著による「日米安保50年」を読みました。
西部氏と言えば、60年安保闘争のころ、東大自治会委員長として闘争に参加した男です。
彼はこの本の中で、『僕からすれば、子供の面倒くらい子供を生んだ男と女が面倒見やがれと言いたい。それどころか、保育園費も払わず、給食費も払わないでパチンコをやっているような、今の父親、母親の一割か二割か知りませんけど、そんな人間に子供手当てを配ってどうするんだという気持ちが強くあります』、と言っておりました。
かなり乱暴な論です。
彼が言いたかったことは、日本人の意識が低くなってしまったのではないか、ということだったようです。
基本問題を論議せず、給付することで国民の支持を取り付け、選挙を有利に運びたい。
この考えは、与野党を問わず、議員先生たちの意識に巣くっています。
だから目先の論議ばかり。国民の気分をよくさせることばかりを言っています。
日本には政治はない。政局論を政治と思っています。
領土問題を含めた安全保障。現在から将来に向けた財政問題と成長戦略。少子高齢化問題。教育問題。医療・福祉問題。食糧自給に向けた農漁業の問題。などなど……。
まだまだ問題は沢山あります。
選挙戦略でない国家的な戦略を論じてほしい。
私は政治家に対し、それを希望しております。
もちろん、その前に、政治家たる資質に欠けている人には、退場してほしい。
政治を国民の手に戻すため、これは是非とも実行してほしいものです。
別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。
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