1300年の伝統を誇る岐阜市の長良川鵜飼が11日夜、同市の清流長良川で開幕
した。
赤々と燃え盛るかがり火の下、鵜と鵜匠が一体となって鮎を追い、見物客を幽玄の
世界にいざなった。
初日は、招待客や市民ら1229人が計50隻の観覧船に乗船した。
午後8時ごろ、鵜舟を観覧船と併走して川を下る「狩り下り」が始まり、伝統装束
に身を包んだ鵜匠が見事な手縄(たなわ)さばきで、鵜を操り、次々と若鮎を捕ら
えた。
6隻の鵜舟が横一列に広がり、鮎を浅瀬に追い込む「総がらみ」で、クライマック
スを迎え、情緒あふれた伝統漁法が見物客を魅了した。