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全国の注目を集めた愛知県知事、名古屋市長、市議会解散の賛否を問うトリプル投票は事前の予想通りではなく、予想を遙かに超える大差で決着しました。
NHKでさえ開票率0%で知事と市長の当確を伝えました。
何故これ程までの差になったかについては「減税」が効いたと見る向きがあるかも知れません。
それも無いではないでしょうが、根源は別にあります。
名古屋の市議会議員は全てお手盛りで、全国トップレベルの報酬を得ている上に通勤その他の手当て、得体の知れない高額の政務調査費等で莫大な年収を得ています。
一般市民には不満が充満していましたが、市議会は大多数で議決してこの貴族待遇を維持し続けていました。
そこへ「河村たかし」が市民税10%減税と共に市議会議員の定数と年俸を半減するといって登場したので市民は大歓迎して過去最大の得票数を与え、彼を市長に押し上げました。
新市長ももう少し穏やかなやり方、例えば段階的に公約を実現させる方法もあったろうに、張り切りすぎて、いきなり議員の定数と報酬の半減をぶっつけたので、これには市議会側もウンとは言わず喧嘩別れとなったのが今回の経緯(いきさつ)です。
丁度知事の任期満了時期で、本来なら民主王国だけに民主党推薦候補が有利に選挙戦を展開する筈だったのですが、菅内閣と民主党の現状に国民がガッカリしていた所へ「大村秀章」が自民党現職衆議員から鞍替えして河村たかしとタッグを組んで打って出たので、一気に風を捉え、完全に対立候補を圧倒しました。
要は議員の過大な優遇状態への反発と停滞する現状の打破を求める一般市民の思いが明確に示されたのが今回の結果であると云えます。