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まだ山菜の季節には少し早いのですが、この頃は温室栽培されたものが天然物に先立ってスーパーなどの店頭に顔を見せるようになりました。
自然の山菜取りは春の楽しみの一つで毎年必ずどこかに出掛けますが、人工栽培のものは風味が少ないのでこれまであまり買ったことがありません。
ところが先日よく行く喫茶店のカウンター前に袋に入った見事な蕗の薹が100円で売られていたので同行の熟女達につられて買ってみました。
大きな苞に包まれた蕗の薹を土手や畦道などで見つけた時は本当に春を感じますし、その愛らしい風姿は早春の妖精とも感じさせます。
取られなかった蕗の薹は春の中頃には30cm位にまで茎を伸ばし「春のじい」とか「春のしゅうとめ」などとも呼ばれ季語にもなっています。
また蕗の薹は雌雄異株で黄白色が雄花、白色が雌花であることは意外と知られていません。
ほろ苦い風味と独特の香りがあり、生のまま刻んですり潰して蕗味噌にしたり、茹でて味噌和え、また天婦羅にしてもよく酒やビールの肴としても季節感溢れるものがあります。
買ってきた蕗の薹は味噌和えにしましたが、時期的に珍しかったこともあり、思った以上に美味だったので、翌日一緒に買った彼女達に聞いてみたらやっぱり美味しかったと言っていました。
2月14日は岐阜県坂祝の句会に行きましたが、句会場裏の果樹園のそれはまだ紫色で小指の先ほどもなく、やっと数個見つけることが出来る位の大きさでした。