腕力はあった方がいいとか、あまり金がかからないとか、武骨さがあるとかの理由で柔道部に入り、はじめて柔道に接しました。
受身から教わり、やや脚を開いて立ち、両腕を前に突き出して号令をかけながら力を込めてグーとパーのくり返し、兎跳びで亀山に登る石段の昇り降り等で基礎体力の増強にも励みました。
練習中の骨折でギブスをつけた不自由な期間も経験しましたが、卒部まで続けたのは学部では山田信夫君と二人だけでした。
我々の習った柔道は、最初に少しの間の組み手争いはあるが先ず組む、組んだら、お互いに自然体で相対することを基本としました。
腰を引いた防御の姿勢などは恥ずかしいものだとされていました。
今、テレビで見る柔道は、組み手争いで時間をとり、殆ど組み合わないし、組んでもすぐ振り払ってまた別れて腕だけを上下に振る状態に戻るか、体を折って腰を引いた無様な姿勢になるのが普通になっています。
だから、「双手狩り」や「抱え投げ」等の従来はなかった邪道に近い技が多くなっており、これぞ柔道という技の切れを見ることが少なくなっているのは残念でなりません。
国際化の為には仕方がないのかも知れませんが、ポイント争いが主流となっている柔道は、その精神も含めて、日本の主導で見直す方向に向かって欲しいと思います。
そんな中、谷本歩実選手のオール一本勝ちの連覇は久々に溜飲が下がる快挙でした。
受身から教わり、やや脚を開いて立ち、両腕を前に突き出して号令をかけながら力を込めてグーとパーのくり返し、兎跳びで亀山に登る石段の昇り降り等で基礎体力の増強にも励みました。
練習中の骨折でギブスをつけた不自由な期間も経験しましたが、卒部まで続けたのは学部では山田信夫君と二人だけでした。
我々の習った柔道は、最初に少しの間の組み手争いはあるが先ず組む、組んだら、お互いに自然体で相対することを基本としました。
腰を引いた防御の姿勢などは恥ずかしいものだとされていました。
今、テレビで見る柔道は、組み手争いで時間をとり、殆ど組み合わないし、組んでもすぐ振り払ってまた別れて腕だけを上下に振る状態に戻るか、体を折って腰を引いた無様な姿勢になるのが普通になっています。
だから、「双手狩り」や「抱え投げ」等の従来はなかった邪道に近い技が多くなっており、これぞ柔道という技の切れを見ることが少なくなっているのは残念でなりません。
国際化の為には仕方がないのかも知れませんが、ポイント争いが主流となっている柔道は、その精神も含めて、日本の主導で見直す方向に向かって欲しいと思います。
そんな中、谷本歩実選手のオール一本勝ちの連覇は久々に溜飲が下がる快挙でした。
しかるに、「突き倒し」などという技までが幅を利かす惨状が情けなくなります。
もう一度原点に立ち返り、片方で襟を、片方で袖を取り、腰を伸ばした自然体で戦う基本の形を確立することが必要です。
ちゃんと組み合わないことや、腰を引いた姿勢も減点の対象にするのです。
その為には現国際柔道連盟のルールを抜本改正するか、それが出来なければ日本が主導して新しい別の組織を作ることも選択肢だと思います。
国際的に認められてオリンピック種目になったのだけれども、返上して日本の伝統的柔道に戻ってはどうだろうか。
へっぴり腰は相撲かレスリングに任せよう。