ちゃ太郎とのこと 久しぶりにじいさんに会って

じいさんと云っても私より幾分若く
だからじいさんと呼ぶのは失礼だけれど
とりあえずそう呼んでおきます

大通りをちゃ太郎と目を合わしながら
歩いていたのです

ちゃ太郎に目を落とすと
気が付いて上を向いて見つめてきます

ふと下を向くとちゃ太郎が見上げているのです
いつもそんな風に散歩しているのです

おはようと云うので顔上げると
じいさんがちゃ太郎を笑顔で迎えてくれて
ちゃ太郎も喜んで尻尾を振って
しかし時々こちらを向いて
なぜてもらっておりました

暫く世間話をして帰る段に成ったら
ちゃ太郎がこちらに向かって
飛び跳ねてきます

ごめん悪かったと言うようにです
これまでこんなことありません

申し訳ないとでも思ったのでしょうか
それとも照れでしょうか