今週は、この2冊。
■声/アーナルデュル・インドリダソン 2015.9.12
アーナルデュル・インドリダソンの第3弾、『声』を読みました。
彼の他の作品『湿地』、『緑衣の女』を読みましたが、いずれも地味なミステリーです。
それでも、面白かったという記憶があります。
今回も地味な展開ではありますが、親と子の関係、家族とは何か、じっくりと考えさせられる内容の濃い物語でした。
わかった。あんたがどんな人生を送ろうと、たしかに私の知ったことではない。だが、一つだけ言わせてほしい。孤独はゆっくりと確実に人の命をむしばんでいく
「私はよく知っている。自分自身に嫌気がさすとはどういうことか。自分の愚かさ、その思いを頭から追い出すことができない自分に嫌気がさすんだろう。短い時間なら忘れることもできるが、すぐにそれは戻ってきて、同じ思いが何度も何度も頭の中をぐるぐる回るんだ。酒を飲んで忘れようとする。環境を変えてみる。最悪のときはホテルに泊まってみたり」
『 声/アーナルデュル・インドリダソン/柳沢由実子訳/東京創元社 』
■限界点/ジェフリー・ディーヴァー 2015.9.12
ジェフリー・ディーヴァーの『限界点』を読みました。
例によって、いつものドンデン返しにつぐドンデン返しの連続でした。
全くの娯楽小説だと思いましたが、まずまずの面白さでした。
欺くことでいえば、罪の重さは嘘の中身ではなく、嘘をつく相手によって決まるものと私は学んでいた。
だがそれは過去のこと。過去はまるで思いも寄らない、迷惑このうえない折りに襲ってくるばかりか、変更など不可能なのだ。
『 限界点/ジェフリー・ディーヴァー/土屋晃訳/文藝春秋 』
■声/アーナルデュル・インドリダソン 2015.9.12
アーナルデュル・インドリダソンの第3弾、『声』を読みました。
彼の他の作品『湿地』、『緑衣の女』を読みましたが、いずれも地味なミステリーです。
それでも、面白かったという記憶があります。
今回も地味な展開ではありますが、親と子の関係、家族とは何か、じっくりと考えさせられる内容の濃い物語でした。
わかった。あんたがどんな人生を送ろうと、たしかに私の知ったことではない。だが、一つだけ言わせてほしい。孤独はゆっくりと確実に人の命をむしばんでいく
「私はよく知っている。自分自身に嫌気がさすとはどういうことか。自分の愚かさ、その思いを頭から追い出すことができない自分に嫌気がさすんだろう。短い時間なら忘れることもできるが、すぐにそれは戻ってきて、同じ思いが何度も何度も頭の中をぐるぐる回るんだ。酒を飲んで忘れようとする。環境を変えてみる。最悪のときはホテルに泊まってみたり」
『 声/アーナルデュル・インドリダソン/柳沢由実子訳/東京創元社 』

■限界点/ジェフリー・ディーヴァー 2015.9.12
ジェフリー・ディーヴァーの『限界点』を読みました。
例によって、いつものドンデン返しにつぐドンデン返しの連続でした。
全くの娯楽小説だと思いましたが、まずまずの面白さでした。
欺くことでいえば、罪の重さは嘘の中身ではなく、嘘をつく相手によって決まるものと私は学んでいた。
だがそれは過去のこと。過去はまるで思いも寄らない、迷惑このうえない折りに襲ってくるばかりか、変更など不可能なのだ。
『 限界点/ジェフリー・ディーヴァー/土屋晃訳/文藝春秋 』