■夜の道標 2022.12.5
芦沢央 『 夜の道標 』 を読みました。
読んでいると桜介も波留も小学6年生でなく青年と錯覚してしまう。
ふと、ああ小学生だったんだなあと気づく。
読み終わっても、最後までよく分からなかったのは、「阿久津玄は、なぜ戸川先生を殺したのか」その理由だ。
このミステリは、終わりに近い部分で、深刻で難しい問題をそれとなく提示します。それが殺害の理由とは思うのですが。
本当に相手を思いやっているわけではなく、相手を思いやる自分でいるために言葉を投げるから、投げかけた先のことは想像していない。
「たくましいな」
「主任が教えてくれたんでしょう、刑事を続ける秘訣」
「無視されようと挨拶はする。読まれなくても報告は上げる。譲れない一線は譲らない」
沈黙は、先を促す圧力を持つが、ある一点を超えると無言を肯定し始める。その中に完全に逃げ込まれてしまえば、再び反応を引き出すのが難しくなる。
『 夜の道標/芦沢央/中央公論新社 』
芦沢央 『 夜の道標 』 を読みました。
読んでいると桜介も波留も小学6年生でなく青年と錯覚してしまう。
ふと、ああ小学生だったんだなあと気づく。
読み終わっても、最後までよく分からなかったのは、「阿久津玄は、なぜ戸川先生を殺したのか」その理由だ。
このミステリは、終わりに近い部分で、深刻で難しい問題をそれとなく提示します。それが殺害の理由とは思うのですが。
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本当に相手を思いやっているわけではなく、相手を思いやる自分でいるために言葉を投げるから、投げかけた先のことは想像していない。
「たくましいな」
「主任が教えてくれたんでしょう、刑事を続ける秘訣」
「無視されようと挨拶はする。読まれなくても報告は上げる。譲れない一線は譲らない」
沈黙は、先を促す圧力を持つが、ある一点を超えると無言を肯定し始める。その中に完全に逃げ込まれてしまえば、再び反応を引き出すのが難しくなる。
『 夜の道標/芦沢央/中央公論新社 』
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