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日経平均、日銀政策修正決定で乱高下

2023年07月30日 | 捕らぬ狸の経済


  7月28日
  日経平均 3万2759.23円(131.93円安)
  TOPIX 2290.61(4.53ポイント安)
  長期金利(新発10年国債) 0.545%(+0.110)
  1ドル= 139.75 - 139.78(0.23円高)


7月24日 3万2700円  12億3448万株 2兆9727億円
7月25日 3万2682円  14億4079万株 3兆0877億円
7月26日 3万2668円  12億6862万株 2兆7807億円
7月27日 3万2891円  13億3736万株 3兆2267億円
7月28日 3万2759円  24億5633万株 5兆7001億円

株探ニュース 2023.7.29
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今週の【早わかり株式市況】反発、YCC修正決定で週末に波乱展開

今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり反発、日米金融会合に関心
2.月曜は大幅高スタート、円安進行が追い風
3.FOMCは予想通りの結果に、NYダウ13連騰記録
4.日銀会合ではYCC柔軟化決定、金利0.5%超え容認も
5.会合結果受け売り買い交錯、日経平均一時800円安


週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比454円(1.4%)高の3万2759円と、2週ぶりに上昇した。

今週は日米の金融会合を控え、週後半まで様子見ムードの強い地合いが続いた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通りの結果で無事通過したが、一方で日銀金融政策決定会合は波乱を呼んだ。
会合結果が明らかになった金曜の東京市場は上下に大きな値動きをみせた。


週明け24日(月)の東京株式市場は大きく買い優勢でスタート。
この週に開催予定のFOMCで利上げが予想されていた一方、日銀会合では現状維持が決定されるとの見方が広がり、日米金利差を意識して為替市場では円安が進行。
これが輸出株中心に追い風となり、全体相場を押し上げた。

25日(火)の日経平均は小反落。
日銀会合の結果や4-6月期決算の本格化を前に利益確定売りが強まり、朝高後すぐにマイナス圏に沈んだ。
その後は押し目買いで下げ渋ったものの、結局プラス圏には届かなかった。

26日(水)も小幅に下落。
FOMCの結果発表を目前に控え、様子見ムードの強い地合いとなった。

27日(木)は朝安後に反発。
前日のFOMCでは事前予想通り0.25%の利上げが決定。
米国株市場ではNYダウが過去最長記録に並ぶ13連騰を記録した一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は下落するなどまちまちの展開となった。
この流れを引き継いだ東京市場は朝方こそ売りが先行したものの、押し目買いで切り返し、後場は高値圏で売り物をこなした。

28日(金)は日銀の金融政策を巡って東京市場は大きく乱高下した。
注目された日銀会合では長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用柔軟化を決定。
あわせて、長期金利が上限0.5%を一定程度上回ることを容認することを明らかにした。
これを受け日経平均はいったん上昇したが、直後に下落に転じ一時800円超安まで急落。
更に引けにかけて急速に下げ幅を縮めるなど、目まぐるしい展開が続いた。


来週のポイント
来週はYCC修正の影響を探る相場となりそうだ。
先週末の日経平均の乱高下は日銀政策の意図と効力を市場が測りかねたことを示しているが、来週もこのような展開には注意が必要だ。
個別では決算発表の集中期間に入っており、好決算銘柄を中心に物色が活発になるだろう。


重要イベントとしては、国内では31日朝に発表される6月鉱工業生産、8月1日朝に発表される6月完全失業率と6月有効求人倍率が注目される。
海外では31日に発表される中国7月製造業PMI、8月1日発表の米国7月ISM製造業景気指数、2日に発表される米国7月ADP雇用統計、3日に発表される中国7月財新サービス業PMI、米国7月ISM非製造業PMI、4日発表の米国7月雇用統計に注視が必要だろう。


日々の動き(7月24日~7月28日)

7月24日(月) 3日ぶり反発、円安を受け輸出株中心に買い優勢
       日経平均 32700.94( +396.69) 売買高12億3448万株 売買代金2兆9727億円


7月25日(火) 小幅反落、朝高も決算の本格化控え様子見
       日経平均 32682.51( -18.43) 売買高14億4079万株 売買代金3兆0877億円


7月26日(水) 小幅続落、FOMCを控え方向感に欠ける展開
       日経平均 32668.34( -14.17) 売買高12億6862万株 売買代金2兆7807億円


7月27日(木) 3日ぶり反発、朝安も押し目買いで切り返す
       日経平均 32891.16( +222.82) 売買高13億3736万株 売買代金3兆2267億円


7月28日(金) 反落、日銀のYCC運用柔軟化を受け乱高下
       日経平均 32759.23( -131.93) 売買高24億5633万株 売買代金5兆7000億円


セクター・トレンド
(1)全33業種中、32業種が値上がり
(2)値上がり率トップとなった三菱UFJなど銀行を始め、
  野村など証券、三菱HCキャなどその他金融といった金融株が全面高
(3)ディスコなど機械、テルモなど精密機器、日産自など自動車といった輸出株が堅調
(4)内需株はJR東日本など陸運、日本郵政などサービス、ファストリなど小売が買われた
(5)日本製鉄など鉄鋼、住友鉱など非鉄、郵船など海運といった景気敏感株も高い
(6)唯一の値下がりはヤクルトなど食料品


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) 半導体 国策の追い風強力、日本復活の鐘を鳴らす「次世代半導体」関連株
2(2) 人工知能
3(14) インド IMFは23年の成長率予想を6.1%に上方修正
4(6) 生成AI
5(5) 半導体製造装置
※カッコは前週の順位

  株探ニュース(minkabu PRESS)



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