毎日、雨が降り続いて熊本・大分・福岡・岐阜・長野・広島・島根等で多数の死者が出ているが、一方緊急事態宣言を解除した新型コロナウィルスは都市部を中心に陽性患者数が急増。第二波到来?
かといって、すぐに緊急事態宣言を再度発令し、会社や学校などの活動を止めるわけにも簡単にはいかない。
国は「Go T0 キャンペーン」で観光を中心に経済再生をめざしていたが、どうなるか?
2020年は本当なら今頃東京オリンピック開幕!で盛り上がっていたはずなのに、この落差は悲しい。
でも、嘆いていてもどうしようもない。
自分のできる範囲で行動自粛し、コロナにうつらないようにし、うつさないようにするしかないわけだ。
ところで、昨日、NHKオンデマンドで14世紀を中心にヨーロッパで広まったペスト(黒死病)の話を見た。
中央アジアで発生したペストは原因不明であったが、モンゴル帝国の領土拡大に合わせて、イタリアから各地に広まり、当時のヨーロッパの人口を1/3にまで減少させたという。
それが、1899年に日本では広島に上陸し、広範囲に広がったようである。
そのペスト菌を発見したのは、日本の北里柴三郎。(破傷風菌も発見している)
原因菌を発見後、フェノール水溶液での消毒や70℃~80℃での煮沸消毒。日光消毒などが有効なことを発見。ペストはねずみの菌をノミが媒介して人に感染するらしい。
感染者を隔離し、感染者の家の家屋消毒などを実施し、かなりの効果を得たようだ。
だが、ねずみを駆除しようとしたところ、大阪商人から反対の声が?!
というのは、ねずみは大黒様のおつかいとされるかららしい。
それで、1匹5銭で買い取って大量の捕獲に成功したとのこと。
そのほか、興味深かったのは、14世紀の医者の恰好。
黒の防護服に面をかぶり、口先にはマスクがないので、鳥のくちばしのような形の筒をつけ、先端にハーブなどを詰めたらしい。
いつの時代も、苦労している。
そして、日本でペストが消え去ったのは、1926年とのこと。世界では2017年にマダガスカルでペストが流行したようだ。
「感染症は人間が自然の一部分であるかぎり、なくならない」とう締めの言葉が印象的だった。