今朝の、NHK番組で林真理子の『野心のすすめ』についてを取り上げていた。
これは、林氏が最近出した本のタイトルらしい(私も読んでいない)が、1か月で20万部売れているらしい。特に若者に反響があるらしい。
番組では、林氏が「最近の若者は自分の人生はこんなものだ。とか割り切って高望みしない人が増えているが、野心をもって努力した人間だけが知る幸福を知らない」と嘆いていた。
番組によると、日本人の若者で「偉くなりたい」と思う割合は46%で外国の75%を大きく下回っているそうだ。
ここからは、私のコメントになるが、「普通」で良いとするあくせくしない。がむしゃらに何かをしない。そういう生き方がクールと思う若者ばかりでこれからの日本はどうなるのだろう。
そうした生き方が許されているのは、誰かががむしゃらに働いて価値を生み出しているからではないのだろうか?
もし、そうだとしたら、自分が否定する生き方に自分は食べさせてもらっていることになる。それは、何か間違っていないか。
働き過ぎで倒れる人、メンタル問題。結婚できない状況。そうしたことを考えると「がむしゃら」が良いとは言えないが、みんな早く帰って仕事が回るの?誰か早く来てくれているから、自分はさっと仕事につけるのでは?
「足して2で割る」生き方ができれば一番いいが、それができないとしたら、少なくとも、「がむしゃら」な生き方に敬意を払うべきでは。って思ってしまうのは、林氏と同世代故か?
若い世代が、この本に惹かれるのはどういう部分なのだろうと思ってしまうのだった。
三浦雄一郎のようにならなくてもいい。でも、何かに燃える人間にはなってほしいものだ。