室井摩耶子 新旧ベヒシュタインの弾き比べ ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光の曲」 (YouTubeでご覧ください。共有させてもらっています)
今朝のNHKでこの方が今月18日に満100歳になられるのを記念したコンサートが昨日開かれ、この曲と「エリーゼのために」を演奏されたと報じていた。
私は、今までこの方のことを存じ上げてはいなかったが、ピアノを習っているはしくれとして「月光」は知っていたので、この動画を探して聞いてみた。
この動画を作られたのは8年ほど前のようだが、非常に元気でベヒシュタインというピアノの新旧弾き比べもされている。
そして、この動画では18分30秒くらいから始まる「月光」(正式にはピアノソナタ第14番と呼ぶらしい)を第1楽章から第3楽章まですべて聴いて、この方の演奏とベートーベンの「月光」の素晴らしさに感動した。
第1楽章の部分しか聴かずに終わることも多いが、第3楽章はもっとすごい。
第1楽章の「月光にあかあかと照らされた小舟が湖を揺れるようなゆったりとした感じ」から
非常にアップテンポの「力強い推進力を持った船に変わるような感じ」がいい。
NHKのWEBでは、室井摩耶子さんはコンサートのトークで次のように述べられていたとか。
「いい芸術家であるためには何が必要かが分かってきました。人間として自分の中身をもっと深めなくてはいけない。そのときに初めて自分の芸術ができあがる」
「芸術はきりがない。ベートーヴェンにすごいなあと思っていると、また違う音楽に出会うので、200年生きても足りない」と。
その心意気で、これからも、お元気でご活躍ください。
私も、少しでもやれることをやってみます。