私の住んでいる近くに、美しいハナミズキの街路樹がある。
2車線の道路沿いに赤と白のハナミズキが交互に植えられていて、桜の花が散った後の景色に正に「花を添えている」状態である。
だが、どうしてこれを美しいと思うのであろうか?と今日、散歩していて、ふと、そう思った。
そう思って見ると、遠目にはきれいだが、あまり近づきすぎるとそれほどきれいとは思えない。
まして、1つの1つの花を拡大して見れば、きれいとは思えないのである。
これが、「美」というものの正体なのだろうか?
そう考えると、あらゆる物にとって、「美」とは、遠近や角度や見る人の心の状態や見る人そのものの違いが影響しているのであろう。
写真を撮るとは、まさにそうしたことを考慮した絶妙なタイミングと角度と思いの産物だと思った。