徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

芥川龍之介の【杜子春】に書かれている「真の愛情」

2018-09-01 21:16:47 | 幸せ
歴史日本昔話 紙芝居 読み聞かせ【杜子春】童心社
(youtubeより)

今日、かなり電車に乗る時間があったので、子どもの頃に読んだ芥川龍之介の短編小説をもう一度読んでみたいと思い、「青空文庫」で読むことにした。

読んだ順に掲載すると「蜘蛛の糸」「杜子春」「鼻」である。

「蜘蛛の糸」と「鼻」はだいたい覚えていたが、この「杜子春」はほとんど覚えていなかった。
しかし、この話が一番、心に残ったので、実際に小説を読んでほしいと思う。スマホで読むと割と速く読める。
しかし、ビジュアル的に振り返りたいという人はこの動画がお薦め。
ほとんどのところ、適切に紙芝居にしてくれている。(途中、肉体が殺されて魂になる部分と最後の部分が少しわかりにくいが)

さて、この小説。

「人間の欲望」と「その欲望を上回るもの」をうまく表現していると思う。

最初、貧乏になって「もう死にたい」と思っていた杜子春が仙人の魔法で急に金持ちになるが、贅沢三昧でまた、元の貧乏へ。
それを2回経験して、3回目にはもうお金はいらない。
仙人の弟子にしてほしいと無茶なことをいう。

しかし、仙人はその要求を受け入れたフリをして、杜子春を試すのだ。

それは、「何があっても絶対に声を出さない」という約束。

虎や大蛇や剣やムチのすごい責め苦にあっても声を出さずにがまんできていた杜子春。

しかし、地獄で会った母の言葉にはかなわなかった。

それこそが、「親子愛」というか深い愛情。絆。

その深い愛情は、仙人との約束を破らせてしまう。

そして、最後はどうなったか?

は、本当に読んでほしいところです。


(感想)

芥川龍之介の小説には「蜘蛛の糸」もそうですが、地獄が出てきます。
今の世の中、悪人が地獄に落ちるなんて誰も言いませんね。
「自分のことだけ」を考えているといけませんね。

それと、小説を読む面白さを再確認しました。
短い話だとわかっているだけに、余計にこの先どうなるのか?とワクワクします。

また、若い時に読むのと年齢を重ねて読むのとはかなり違うなあと思いました。


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