タイヤ屋運営のノウハウを伝授するなどと
大それたことを表明して少し恥ずかしい気がします。
お前さんのノウハウは価値があるのか?
それ以前にノウハウって何だ?
それは明文化できるのか?
畳みこまれるような質問の嵐です。
一言で表現すると
「小さなタイヤ屋の生き残り法」です。
当然ことながら 生き残るには利益が必要です。
利益を得るには お客様の信頼とご支持が必要です。
「タイヤはココで買いたい、この人から買いたい」と思っていただくための考えと行動です。
タイヤ専門店イマージンは タイヤの小売業ですので持ち込み作業には対処していません。
タイヤ屋を始めた先輩たちは 時代が良くてアナログに長けていたのです。
私もその一人です、
創業当時のタイヤ商売の環境が良かっただけです。
走り屋さんがたくさんいて
携帯電話もなく店舗は情報交換の役割を果たしていました。
夜遅くまで営業していれば 仕事が終わってから若者が店に集まったのです。
しかし そんな時代は20世紀で終わって
21世紀はデジタル化が進んで
購入するのはネットで 取り付け作業は近くのタイヤ交換が出来る店で!
また 夏タイヤと冬タイヤの交換は タイヤの預かりサービスを行っている店で!
タイヤ小売業界もデジタル化の波がやってきています。
時代の変化は
お客様の購入行動の変化や 新しく始まったサービスに対応できず
次世代に「儲かるよ」と言えず
代替わりが出来なくて 小さなタイヤ屋は絶滅危惧種です。
それでも生き残っているのは何なんでしょう?
基本的には 競合他社様と対決意識は持っていません。
ここが一番重要なんだと思っています、自店独自の考え方に信念を宿らせること。
タイヤが必要なお客様に
購入決断後すぐ交換できる体制をとり再来店の手間ひまを省く素早い対応力
1 「タイヤ専門店」としての存在価値を高めること。
「会話して販売して取り換えする」三位一体のアナログ商売。
2 流れを把握すること。
冬季11月12月の繁忙期で年間売り上げの5割
春季3月4月で2割を達成し
繁忙期4ヵ月で7割の売り上げがでる。
*タイヤが売れる時期に売ることに徹すること。
3 二番手戦略を取ってお値打ち感をアピールすること。
業界最大手を基準にして 二番手がお得であること性能差がないことを訴求する。
4 なるべく広い倉庫を持つこと。
売れ筋タイヤを常時在庫することができるようにする。
5 非繁忙期の8か月間は シーラカンスのようにじっとして動かない事。
年間売り上げの3割が8ヵ月でという非採算期間は休養を割り切る。
*非繁忙期の月間売上貢献率は年間平均のたった3.75%に過ぎないのです。
*繁忙と非繁忙の格差は恐ろしいくらいですが 仕事量を平準化できないことこそ
弱者が生き残れるポイントなのです。
タイヤ専門店商売は
完全な季節商売になっていて
どうやって対応するかが 生き残りのノウハウだと思っています。
縄文人の狩猟アナログ感覚と
シーラカンスの住処のような
競合の少ない環境で
生き残るのがノウハウと言えばノウハウなのでしょうね。
この考え方で生かされてきましたありがたいことです。
今日は雨で静かな日曜日を迎えています 付け替えのピークは過ぎたかな?