空想のねじ

好奇心のおもむくままに、チャレンジしたこと、行動したこと、感じたこと、思ったことを綴っていこうと思います。

桃の花〜何故か染め物の話〜

2021-02-25 20:02:00 | 思い出
ここ数日、お花屋さんの前で気になっていた桃の枝を買って帰りました。

蕾の方が多くて、これからどんどん咲いてくれそうです。ピンクのお花って、いくつになってもほんわかな雰囲気があって癒されます。この間の河津桜といい、日本らしい春の装いに変化しているのですね。

ふと昔、教科書に載っていた草木染の話を思い出しました。染め師の方が「桜を使って布をきれいに染めるには、花そのものではなく、花が咲く前の木の皮を使うのが一番だ」と。そんなことを話されていたように思います。ほかの内容は覚えていません(笑)。

花が咲く前の内に秘めたるパワーや、いかなるものや。でもそのとき、染め物の美しさよりも桜の木に同情している私がいて。本当は、今日買った桃の花も、木に咲いたものを見たいのです。
そうは言いつつも、去年の今頃は桜の木を買い、二度咲きに歓喜してたのは誰?

そうそう、そんなことを思い出したら久保田一竹さんを思い出しました。「くぼたいっちく」さんといいます。
「辻が花」という染め物の研究に心血を注がれた方で、その功績はただいなるもの。一竹さんの名前がついた「一竹辻が花」は世界的に有名で、いろいろな国で展覧会を開けば人々が押し寄せるほどで、誰もが絶賛する作品に仕上がっています。技術とデザイン、色の美しさ、どれをとっても、ただただ素晴らしいのです。私が尊敬する方の一人でもあります。

作品を見たことがない方は、河口湖に久保田一竹美術館がありますので、ぜひ足を運んで実際に見てみてください。一竹さんの作品が並ぶ展示を見たら、感嘆の声を上げずにはいられないはず!
「久保田一竹 作品」の検索で多少画像がヒットするかもしれません。
美術館は2009年のミシュラン観光版で3つ星になっているようです。私が行ったのも、かなり前ですがとても素敵な美術館でした🍀


桃の花からどれだけ話が膨らむんだか(笑)。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。