前回の記事で触れた五十鈴。
3つの鈴のそれぞれの意味は
生魂(いくむすび)
足魂(たるむすび)
玉留魂(たまずめむすび)
でした。
生魂、足魂ーー。
ん?なんだか5月の連休に参拝した生島足島神社に似てるなと思った次第。といっても、生島足島神社の場合は、生きとし生けるもの万物に生命力を与える「足島大神」がご祭神です。ただ、こちらの神社には熊野三山の熊野牛王神符の裏書きがたくさんありました。熊野もキーワードなのかな?😳。
さて、話を戻して前回のお話の続きです。
拝殿でゆっくりした後、五社殿へ。

★五社殿
ご祭神
龍神大神(辨財天の化身なる龍神の神)
大将軍大神(八ツの杜の内森本神社ご祭神)
大日孁貴神(おおひるめのむち=天照大神)
天神大神(菅原道真公)
大地主大神(おおどころぬし=琵琶山の地主守神)
※Nちゃん撮影
五社殿の手前には天石(写真右の柵内)があります。
四石三水八ツの杜「天河伝説」
天河大辨財天社は、天河神社とも呼ばれています。天河大辨財天社のある地域は、天から降ってきた四つの石と湧水が三つ、そして八つの森に囲まれていることから「四石三水八ツの杜」と呼ばれていました。
三つの天石は境内に祀られていて、上の写真に写る天石はその一つです。
これらの四つの天石は、
イノコ石、玉石、ダムダ石、不明または
イノコ石、ダムダ石、天石、不明
とされていて、境内にない石は、近くを流れる天ノ川にあるといいます。
天ノ川という呼び名は、天川=天河にもなり、中国の七夕伝説を連想させます。天河大辨財天社でも、神代の時代に弁天様と川の向かいにある八坂神社の牛頭天王様が、天ノ川のダムダ石(ムシロ磐)で七夕の夜に逢うという伝承が残ります。
四つの天石はおそらく「隕石」をさしているのでしょう。昔の人は隕石からパワーを感じ、また、畏怖の念を抱いて、この地域のいろいろな伝説が生まれたのですね。天河大辨財天社はまさに宇宙パワー溢れる場所で、UFOの目撃談も多くあります。
ゼロ磁場のそばに建つ来迎院と
弘法大師がお手植えしたと伝わる大銀杏
近くには来迎院があります。来迎院はもともと天河大辨財天社の七堂伽藍の塔頭の一つでした。
大銀杏のご神木は見事で、弘法大師のお手植えといわれています。

大銀杏のそばにはゼロ磁場があります。
パワースポット化していて、いろんなものがおいてありました。国内にはいくつかゼロ磁場が存在していますが、私が訪れたゼロ磁場は、分杭峠・伊勢神宮、諏訪大社本宮に次いで4ヶ所目になります。
高倉山にある
天河大辨財天社の禊殿
少し離れた所に禊殿があります。

★天河大辨財天社 禊殿

近くの立て看板には、
高倉山
御祭神
経津主神(ふつぬしのみこと)
宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)
国之常立神(くにのとこたちのみこと)
(別名・ガイア神)
由緒
高倉山は二億五千万年前日本列島に最初に隆起された神奈備であり日本最古の御山(磐境 いわさか)であります。弁財天女の鎮まります琵琶山と共に仰ぎ尊び奉られた聖山であります。
神武天皇が天河社琵琶山に祈られた時に ヒノモトと言霊を奏上され日本と命名された重要な斎庭(ゆにわ)であり 高倉の御山は経津主神の鎮座地として 布津御魂の剣(ふつのみたまのつるぎ) 神宝(かんだから)を奉り全ての天災 地災 人災を鎮め申す御威稜(みいつ)を賜る大神様であられます。
長年の間 人類が自然の気を被り(こうむり)給わることを忘れ去った世でありましたが、今の世に至りやっと古代の意識が甦り(よみがえり)、生きとし生ける全ての生命(いのち)と共存共栄する精神が必要不可欠であることに気が付いてまいりました。
私達の日々生活している地球(ガイア)は それ自体が一つの大きな生命体であり、空気 水 土 植物 動物など全ての生命は有機的につながっています このすべての生命地球(ガイア)の生命の絶妙な調和の中で 私達人類は生かされています。
こうした理(ことわり)より新たなる神の御名(みな)をガイア神とも呼称されることもよいかと存じます。
地球の全ては 喜ばれておられることと確信いたします。
本日の竣工祭に御参拝頂きました皆様に篤く御礼申し上げます。
神司(かむづかさ) 誌之
とありました。
※神奈備(かんなび)神様のいらっしゃる場所
※磐境 神社の原始的祭場

禊殿の後ろに見えるモニュメント。
これは、経津主神、宇迦之御魂神、国之常立神の三柱を表しているのかなと思いました。
少し離れた山に近い台地は作業中になっており、行ってみると、大きな磐座がありました。
居るだけでとても気持ちがよくなるので、土地の気のよい場所ということだけはわかりました。時間切れだったので、今度はゆっくり天河大辨財天社を参拝したいと思いました。
日本最古の水神を祀る
絵馬発祥の社・丹生川上神社下社
帰り道にNちゃんのリクエストで、丹生川上神社下社へ。丹生川上神社は、上社・中社・下社があります。神社の名前「はにゅうかわかみじんじゃ」から、スケートの羽生結弦さんのファンが聖地として訪れ、ちょっとしたブームになっていたみたいです。こちらの神社も日本遺産です。
★丹生川上神社下社
ご祭神 闇龗神(丹生大明神)
ご縁起によると、もとのご祭神は高龗神であったのですが、途中で闇龗神に変えたとあります。一説には、高龗神は山上の龍神(山峰の雨を司る)、闇龗は谷底暗闇の龍神(谷の雨を司る)といわれています。どちらも水の神様、龍神様には変わりはありません。
この水神信仰が貴船神社へと引き継がれていったそうで、貴船神社のご祭神は高龗神です。天河大辨財天社とともに、鞍馬山も含めた貴船神社の周辺も、UFOの目撃談が多い場所です。
遥か昔、朝廷より雨を祈り「黒馬」、晴れを祈り「白馬」が献上されていた下社。馬の献上の歴史が現在の絵馬へと発展したことから、絵馬発祥の社としても知られています。

拝殿の後ろに本殿へ続く75段の屋根付き階(きざはし)が特徴的で、全国的に珍しい神社建築は
圧巻です。ぜひ間近で見ていただきたいです。ご祈祷のときには、きっとあの上に行くんだよね、ご祈祷受けてみたいねと話が盛り上がりました。ご神水のそばには、玉虫の死骸を運ぶ蟻さんたち。久しぶりに玉虫を見ました。
ご神木。
少し時間は遅かったのですが、社務所では快く御朱印を書いてくださり、とても気持ちのよい参拝をすることができました。感謝いたします。今度来る時は、上社・中社・下社の三社巡りをしたいと思いました。
おまけ

帰り道の空。

目に写る景色は何倍もきれいでした。
最後は、柿の葉寿司とうどんの定食。