家の断捨離をしていて本棚から出てきた一冊の本ーー。
2016年だったと思います。
料理教室でマナー講座を受けたときの講師が大林知茱萸さん。講座のお話はとても楽しく、マナーを学びながらおいしい食事をいただきました。😋
知茱萸さんは料理人として「昭和天皇の料理番」を務めていた渡辺誠氏に師事し、ご自身も料理のプロ。
『マツコの知らない世界』では、ホットサンド倶楽部の部長として、ホットサンドの紹介をしていました。多才な方で、映画監督の顔もお持ちです。先日亡くなられた大林宣彦監督の娘さんでもあります。
講座の後に、知茱萸さんが製作した映画の話を聞きました。そして別の日、料理教室の中で上映された映画をはじめて観ました。
『100年ごはん』は「子どもたちの給食を地元農産物でまかないたい。有機野菜にかえていこう。」という思いから始まった大分県臼杵市が推進する有機農業の取り組みをまとめた記録映画です。
映画は観ている私たちの心にやさしく響いて、自然の恵みの素晴らしさ、子どもたちに向けた地域の人々の愛情たっぷりの眼差しが印象的でした。さらに知茱萸さんの女性らしい視点と感性豊かな表現力が私の心をほっこりさせてくれた素敵な作品でした。
知茱萸さんは、小さな規模の場所でも要望があれば可能な限りどこにでも出かけていき、映画を通してより多くの人たちに白臼市の活動を広める草の根活動を続けています。それは日本に限らず、海外へもーー。😊
食のバトンは着実に広まっているようです。
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食のバトンだけでなく、よりよい未来のために地球規模でこれからのこと、考えていかなければならないのかもしれません。
私は何をバトンしてあげられるだろう。小さなことから、考えてみたいと思います。