中国語学習者のブログ

これって中国語でどう言うの?様々な中国語表現を紹介します。読者の皆さんと一緒に勉強しましょう。

不到黄河心不死 (目的を達するまで決してあきらめない)

2009年06月18日 | 中国語成語
人民網6月5日
諾基亜遭遇有史以来最大渠道信任危机

テーマは、携帯電話。中国は、年間2億台もの携帯電話が販売される、携帯大国。諾基亜(NOKIA)はそのなかで40%のシェアを握っています。
ところが、NOKIAが非正規取次店への商品横流し(竄貨cuan4huo4)の禁止を打ち出したことで、メーカーとこれまで長年NOKIA商品を扱ってきた取次店間で、対立が生じています。

有経銷商向筆者表示,長沙事件還不是終点和高潮,更大的動作正在醞醸之中,更多関于諾基亜的内幕将会一一被爆出来——看来,経銷商是不到黄河心不死了。

ある取次店が筆者に語ったところでは、長沙事件(取次店が長沙に集まり、NOKIAに反旗を翻した)はまだ終局にも最高潮にも達しておらず、更に熟成中であり、もっと多くのNOKIAの内幕がやがて明るみに出るだろうと。見るところ、取次店は目的を達するまで、決してあきらめないだろう。

不到黄河心不死
Bu4dao4huang2he2xin1bu4si3

【訳】目的を達するまでは、決してあきらめない

「不到黄河心不死」直訳すれば、黄河に至らないうちは、あきらめられない、ということなるが、なぜ「黄河」なのだろうか?
調べてみると、次のことがわかった。

清朝末期の小説《掃迷箒》第五回で、昆山の通人、汪梧凰が蘇州のことわざを説明する時にこう言っている。「弗到黄河心弗死,到了黄河死不及。」

「黄河」は黄河を指すのではなく、「横禍」の「諧音」(音が似ている)である。

「不得横禍心不死」 不慮の災難に遭わない限り、あきらめない。これが、長い年月の間に、「不到黄河心不死」に変化していったという。

【類似語】
不到烏江不死心(不到烏江不尽頭)
bu4dao4wu1jiang1bu4si3xin1

項羽が垓下の戦いで破れ、烏江で自刎した故事からとっている。この場合は、「烏江」は間違いなく地名である。

矢志不渝
shi3zhi4bu4yu2

志を変えないことを誓う


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2011-01-18 16:51:00
今日、「不得横禍心不死」→「不到黄河心不死」のように、音が訛って今は熟語になって使われている言葉について述べる小文を偶然読みました。

1.「嫁鶏随鶏、嫁狗随狗」はもともと「嫁乞随乞、嫁叟随叟」であったようです。

乞Qi3(物乞い)→鶏Ji1
叟Sou3(老人)→狗Gou3


2.「三個臭皮匠、頂個諸葛亮」はもともと、「三個臭裨将、頂個諸葛亮」であったようです。

裨将Pi2Jiang4(副将)→皮匠Pi2Jiang4


3.人を罵倒する言葉「王八蛋」はもともと「忘八端」であったようです。

王八蛋Wang2Ba1Dan4→忘八端Wang4Ba1Duan1(八端(孝悌忠信礼義廉恥)を忘れた人)


今後も訛って行くかな~
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ことわざの中の訛り (稲賀聡)
2011-01-18 21:58:42
なるほど。ことわざの場合、長い時間の間に音が変化して使われる例は、他にもありそうですね。私もまた調べてみたいと思います。
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